即断か、熟断か。スタンフォードで学んだ決断方法とは

ビジネスパーソン必須の能力とされる「即断即決」。しかし、いつでも「即断」が有効な方法とは限りません。むしろ真逆の決断方法「熟断」が有効な場合もあります。いったい「熟断」とは何か? それが有効なシチュエーションとは? スタンフォードで学びマッキンゼーで働いたコンサルタント・籠屋邦夫氏の著書『スタンフォード・マッキンゼーで学んできた熟断思考』からご紹介します。


◆「即断即決」のメリットとデメリット

とにかくやってみる。やってみた結果を検証する。検証から分析し、方法の正誤判断。間違っていたらすぐ軌道修正。このようにトライ&エラーを繰り返しながら、こまめに結果をチェックして修正を加えるPDCAサイクルマネジメントの際に、「即断即決」は力を最も発揮します。すぐに結果が見たいときや、手直しが加えやすいことが即断即決のメリットと言えるでしょう。

しかし、方法には必ずデメリットがあります。決断の前に果たして選択肢を十分に洗い出すことができるでしょうか? しっかりと状況分析ができているでしょうか? 即断即決では必ずしもそのときの最良の選択ができているとは限らないのです。

◆「熟断思考」とは?

メリットとデメリットを抱えた即断即決ですが、それと反対の思考・決断方法があります。それが「熟断思考」です。熟断思考とは、「しっかりと情報を集め、分析を行い、選択肢を設定し、その後の結果を不確実性の影響も含めて十二分に考慮した上で決断する」こと。つまり「熟慮断行する思考法」を指しています。

熟断思考の方法はいたってシンプルです。まずは悩みや課題のリストアップと、それら諸問題の全体観を把握します。次にそれぞれの課題を解決する適切なフレームワークを設定。そしてフレームワークに合わせて、具体的な複数の選択肢と不確実要因を明らかにします。最後に選択肢を選ぶ基準を定め、それぞれの選択肢を選んだ際のシナリオを想定、意思決定するのです。

◆「即断」「熟断」を判断する3つのチェックポイント

では、すぐに決断をするか、じっくりと考えてから決断するか、その分かれ目となるポイントはどこでしょうか? 籠屋氏は以下の3つのチェックポイントを挙げています。

  • 決断した後に結果が出るまでの時間が長い
  • 投入する経営資源が、自分の持っている経営資源全体に対して非常に大きい
  • 悪い結果になった場合の、自分への打撃が大きい

もし決断すべき事柄が、チェックポイントの1つにでも当てはまっていたら、「即断」をやめて「熟断」しましょう。3つのチェックポイント全てに共通して言えることは、「リスクが大きい」こと。リスクマネジメントしながら、適切な決断方法を選びましょう。

複雑な課題に対して誰でも確実に、後悔しないベストな選択肢にたどり着ける「熟断思考」は、リスクが大きいとき事柄を決断するときに最適な思考体系です。本書ではシミュレーションしながら「熟断思考」について学べるので、より深く知りたい方はぜひお手にとってみてください。

「人生の岐路に立たされた時に使いたい、スタンフォード流“熟断”思考とは」の詳細を調べる

    
コメント