田中角栄に学ぶ時間術

時間術に関する本は多く出版されています。そのどれもが、具体的なメソッドを提示するものです。しかしながら、そうした時間術に関する本に関して拭えない印象としてあるのが、堅苦しさでしょう。マニュアルといったものがあるがゆえに、堅苦しさが抜けないのかもしれません。

何があるのか?

そうしたときに時間術の本として役立つものが、向谷匡史による『田中 角栄 絶対に結果を出す「超」時間管理術』(三栄書房)ですね。田中角栄といえば日本の名政治家というべき存在ですが、彼の信条として「時間に追われるな、支配しろ! 」なるものがありました。これはまさに人の上に立つ人物らしい言葉であるとも言えますが、そんな彼の時間術に特化した本が本書なのです。

即断の人

田中角栄は特に即断の人で知られました。これは、さまざまな交渉事を重ねる政治の世界においては珍しい存在であると言えるでしょう。即断というのはある種の節操の無さのような印象を与えてしまうことも場合によってはありますが、田中角栄の場合、その本人の人柄とも相まってそうしたことはなかったのかもしれません。さらに彼は秘書を雇いながら、自らも手帳で時間を管理していたことでも知られています。そのような田中角栄の伝記的な事実ともあわさって、時間について深く考えさせられる本になっています。マニュアル本的な時間術本ばかりではない本が読んでみたいという人にもおすすめの本です。