新卒コストは3年間で1,500万円? 中途採用と新卒採用、会社的にはどちらがお得なのか?

新卒採用のコストがどれだけかかるか知っていますか? 3年間で1,500万円かかります。新卒採用と中途採用、会社的にはどちらがお得なのでしょうか?


新卒採用1人のコストは150万

新卒採用は非常にコストが高くつく投資です。新卒採用に力を入れている企業では、一人の新卒者を採用するために50万円から150万円ほどの費用をかけていると言われています。

3年間で1,500万円の採用コスト

また、入社後3年ほどは「戦力として期待しない教育期間」となることが多いです。入社後3年間の給料が約1,000万円、法定福利費や育成のためにかかる費用が300万円以上になるとすれば、一人の社員が戦力になるまでに、1,500万円弱のお金が必要になることになります。10人の新入社員がいれば1億5,000万円、50人の新入社員がいれば7億5,000万円にもなりますが、その間、彼らはほとんど利益を生みません。

新卒採用よりも中途採用?

高度成長期やそれに続く安定成長の時代であれば、将来を見据えてそこに人とお金を投資できましたが、現在、それだけの余裕がある会社はなかなかないのが実情です。

こういう不況下においては、収益を維持向上させるために、どうしても短期的な投資に気が向きがちです。人材投資というのは「リスクの高い中長期の投資」といえるので、会社全体に余裕がなくなってきたときには、そこに投資する余力がどうしても少なくなってしまいます。

そういう状況だからこそ、中途採用に対して多くを望むことはできないとわかってきていながらも、それに頼る部分は依然として出てくるわけです。しかし、育成という目先のコストはかからないにしろ、新卒採用より中途採用の方が実質的なコストパフォーマンスが良いかというとそうではありません。中途採用で迎えた転職者には「賞味期限」があるのです。

中途採用のコスト

人材紹介会社を通じて中途採用をした場合には、新たに設定する年収の2~3割程度が紹介手数料になるのが一般的です。仮に手数料が3割だとすれば、年収500万円の経験者を獲得する場合には、500万円のほかに手数料が150万円かかるということです。

その例で言えば、その人の賞味期限が3年間であったなら、年換算にして50万円の手数料が必要になるのです。その中途採用者が、5年間戦力でいてくれたならば、年換算の手数料は30万円まで下げられるのですから、長く勤めてくれることが一番です。

また、年収500万円で経験者を採用してから3年間はその年収に見合った仕事をしてくれたとしても、3年後にはその業務に対して500万円払う価値がなくなっているというケースもよくあります。業務そのものが存在しなくなっている場合もあれば、業務は存在していても、IT技術の進展などにより業務環境が整ったり、効率化されたために年収300万円の若い社員や派遣社員でも充分こなせるようになったりしている場合があるからです。

そのときに年収500万円の中途採用社員がそれまでとは違う業務で、その年収に見合う仕事をできるかといえば、そう簡単にできるものではありません。過去の経験を活かして3年間は与えられた業務を無難にこなしていたとしても、それは過去の経験やスキルを活かしていただけに過ぎません。そこから他の業務をこなすだけの能力を身につけたり成長したりできるか、ということはまったく別の問題だからです。

新卒採用と中途採用の問題は、いつの時代も経営者の悩みの種ですね。

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