生涯平社員、部長止まり、役員に上り詰める、その差って何?

今は大企業に勤めていても出世できなければ給与は頭打ちになります。出世コースから外れ、先が見えてしまった人には出向や転籍、運が悪ければリストラということだってあり得るのです。

『一流役員が実践している仕事の流儀』の著者である安田正氏は、出世コースに乗れるかどうかは30歳~35歳までの働き方でほぼ決まると言います。そして、役員として活躍できる一流の人は仕事における哲学を持ち、仕事にのぞんでいるそうです。ここではそのいくつかを紹介します。


■夜遅かった日の翌朝…

平社員は、ギリギリまで寝る。
部長は、妥協して早起きをあきらめる。
役員は、必ず朝5時前に起床することに決めている。

一般的にサラリーマンの朝はバタバタ……なんてことが多いかもしれません。夜遅くまで飲んでギリギリまで寝て、始業数分前に会社に駆け込む。しかし、こんな調子ではエンジンがかかるのは午後からになってしまい生産性は上がりません。

一流の役員は始業2時間前に出社していることはザラです。また、朝にこなす作業をルーティン化していることも特徴です。役員は朝9時を回れば毎日が戦争。それに備えて気持ちを仕事モードに高めるための儀式を行っているのです。朝の過ごし方で、その人の仕事に対するのめり込み度がはかれるといってもいいでしょう。

■相手を説得したい時……

平社員は、感情に訴えかける。
部長は、合理性を説く。
役員は、自分の土俵に上げる。

一流役員は、交渉において自分が有利になれる話の展開の方法を知っています。一流が使う非常にパワフルな交渉術として、「定義付け」というものがあります。たとえば、営業トークにおいて、「昨今のOA機器に求められる性能は○○です。その点、弊社の商品は……」というように前置きすることで、交渉を自分のペースに引き込むことができます。定義付けをすることは、相手を自分の土俵(自分の論点)に上げることです。自分の論点ですから反論されにくくなり、交渉が有利になります。また、定義付けは相手より俯瞰した立場から発言しているイメージを与えることができ、更には論点を絞ることが出来るため議論を生産的にすることができるのです。

■会社の中で……

平社員で終わる人は、上司だけに好かれる。
部長止まりの人は、社内の人にだけ好かれる。
役員にまで上り詰める人は、清掃員さんからも好かれる。

相手によって態度を変える、ウラオモテのある人は、周囲から信頼されません。相手によって態度を変えるということは「驕り」があるということ。驕りを持つ人間は成長せず、人が離れていき、いずれ淘汰されます。

一流役員は、偉ぶった態度をとりません。なぜなら、彼らはそのポジションに至る過程で多くの苦労をしています。人は苦労を経験すると周りの支えのありがたみがわかるものです。この周りへの感謝の気持ちが、どんな人に対しても分け隔てなく、丁寧な対応をするということにつながっていきます。肩書で人を見ることなく、人の価値をフェアに重んじるのが一流です。

■やったことのない仕事を打診された時に……

平社員で終わる人は、「無理です」と断る。
部長止まりの人は、「考えさせてください」と保留する。
役員に上り詰める人は、「やります」と即諾する。

自分の中で枠を作って選択肢を狭めてしまい、チャンスを逃してしまう人を多く見かけます。今までやったことのない仕事をすること、チャンスを掴むことはリスクを伴います。しかし、そこで消極的にならずに、「今の自分がもつノウハウの中で生かせるものはないか」「新たに何を勉強すればいいか」という、前向きな仮説を立てていけるか、これが勝負の分かれ目です。チャンスとは、「ステージ」と言ってもいいでしょう。

新しいステージに上がって、時に苦労を買ってでもする。そして、苦労や困難が、その人を更に鍛え、出世と成長のスパイラルへと導きます。

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