出版の「新社」って?

出版社の中には新社と名前がつくものがあります。代表的なところだと河出書房新社、中央公論新社があるでしょう。これらの出版社は倒産を経験しています。そのあとに、あらたな会社を興したということで「新社」の名前がつけられているのです。


経営危機に陥る

中央公論新社は、もともと中央公論社という名前でした。名前の通り、中央公論社は、中公文庫のラインナップとして文学だけでなく、ノンフィクションや、歴史、文化人類学など個性的なラインナップを多数そろえていました。ところが、経営危機に陥ってしまいます。それまで大手の出版社として放漫経営をしていたところが原因となったのでしょう。そこで読売新聞社が救済に乗り出し、巨額の融資を受け、読売新聞社グループの子会社となって現在に至ります。

河出書房の場合は?

それでは河出書房の場合はどうなのでしょうか。当時、河出書房が新雑誌の創刊を予定していたところ、スタッフが編集費を持ち逃げするという事件が起きてしまいました。社運をかけた新雑誌であっただけに、その金額は相当なものだったのでしょう。1957年に経営破綻をしてしてしまいます。一度は再建されるも、1967年に二度目の倒産を経験します。現在はアクの強い文学書やノンフィクションを手がけている河出書房は、二度の倒産を乗り越えてきた会社なのです。

    
コメント