「zine」の歴史を知る

出版物は、出版社によって発行されるものというイメージが強いです。全国に流通し書店に並べられるものに限ってはそうでしょう。しかし、現在はインターネットの発達などにより、そればかりとは限らなくなってきています。出版物は放送局などのように政府の認可はいらず、誰でもいつからでも出版社を起こすことができます。そうした自立的な精神があるのが出版の魅力です。


ジンを作る人たち

そんな出版には「zine」と呼ばれる分野があります。もともとバンドのファンの人たちが作っていた「ファンマガジン」の末尾を取ってジンと呼ばれたともいわれています。あるいは和製英語のマスコミに対してミニコミとも呼ばれるものです。

少部数だがコアな情報も

「zine」はきわめて少部数で作られたものですが、そこにしかない情報もありました。さらにきちんと製本をしたものもあり、現在に至るまで残り続けているものもあります。のちにプロの作家やライターになる人たちが素人時代に作っていた「zine」もあります。そうした幅広い「zine」の歴史の裾野を開拓した本が野中モモと、ばるぼらによる『日本のZINEについて知ってることすべて: 同人誌、ミニコミ、リトルプレス:自主制作出版史1960~2010年代』(誠文堂新光社)です。ほとんどの雑誌については書影写真がありますので、眺めているだけでも楽しい本であるといえるでしょう。

    
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