裁量労働制は危険?

働き方改革の一環として、裁量労働制の拡大が行われようとしています。これを、定額働かせ放題につながるのではないかと警鐘を鳴らす本が今野晴貴と野崎量による『裁量労働制はなぜ危険か:「働き方改革」の闇』(岩波書店)です。


何がどう危険なのか?

これまで裁量労働制はテレビディレクターや編集者といった限られた職種のみに適用されていました。これは、仕事が10時間でできても1時間でできてもアウトプットで評価される職種であるため、裁量労働制は問題ないとされていました。しかし、あらゆる職種に適用されるとなれば、名ばかり管理職と同様に、残業代も支払われないまま、成果に追われていつまでも働かされてしまうといった状況が起こりかねません。

相談マニュアルも

本書では、そもそも裁量労働制とは何かといった整理から、法的な問題点、あるいは実務における問題点などが整理されています。さらには、裁量労働制ユニオンによる労働相談対応マニュアルも付属していますので、労働の現状を知りたいという人はもちろんのこと、裁量労働制の現場に置かれている人にとっても役立つ本であるといえるでしょう。何も知らなかったでは済まされません。自分自身の身を守るためにも最低限の法律の予備知識は必要であるといえるでしょう。ブックレット形式で分量も少なく読みやすいのでおすすめの本です。

    
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