なぜブラック企業に入ってしまうのか? ブラック企業に入社してしまう3つの理由

情報化社会に生きているためブラック企業に関する情報は手に入りやすくなっています。ニュースサイト、ブログ、某掲示板などで確認することができます。そのすべてが真実とは限りませんが、「ブラック企業」に関する情報は、企業研究のために検索さえすればあっさりわかってしまうのです。それなのに、なぜ気づかずにブラック企業に入社してしまうのでしょうか?入ってしまうのでしょうか。そこにはブラック企業に入社してしまう3つの理由が存在します。


1. そもそも調べていない

新卒の就職は、自分の将来のキャリアを左右するかもしれない大事な決断です。しかし、多くの学生は、そもそも企業研究を十分に行なえていない現状があります。

まず、企業や仕事の「イメージ」ありきで、そのイメージに合致しているであろう業界選び、職種選びから入っていくことが多いからです。また、昨今の就職情報サイトは機能が進化しており、業界や職種ごとに希望を設定し、合致する企業に一括して応募できてしまうのです。

これでは、個別企業をしっかり研究して受ける、という行為が省かれてしまっても仕方がないでしょう。ほとんどの場合、左記を判断基準に、入社すべき企業を決めている人が多いのが実態です。

  • 求人情報サイトにある会社情報
  • 企業のホームページ
  • 説明会でプレゼンテーションされた情報

いずれも会社側が都合のいい情報だけを発信できるメディアであることが共通しており、これだけで判断してしまうことは危険です。また、「何でこの会社がいいと思ったの? 本音のところを聞かせて」と学生に聞くと「社員の印象です!」という回答がほとんどです。

この「社員の印象」ほど、アテにならないものはありません。説明会では「いい印象の社員」しか会社は出してきませんし、外部のコンサルタントが社員のフリをして説明していることもあります。いい印象を持つのは当然です。

一度「いい印象」と感じてしまうと、その段階で「思考停止」状態になってしまい、その会社は実際のところどうなのか、という点まで考えが回らなくなってしまうのです。結果として、その会社に関するマイナス情報はアンテナに引っかからなくなりますし、かえって「そんな情報は信じたくない!」と意固地になってしまったりすることさえあるでしょう。企業の印象もたしかに大事な要素ですが、それだけで判断することなく、多角的な視点で検討されることをおすすめします。

2. 良識的な判断がアダになる

自分に自信を持っている人であったり、優秀な人ほど陥りやすいポイントです。仮に「1. そもそも調べていない」という状況を乗り越えて、自分の志望企業について何かしらマイナスの情報を発見し、それと向き合うことができたとしましょう。たとえば、次のようなものです。

「この会社はまったく給料が伸びないし、ハードワークで割に合わないようだ」
「お客さんから商品の評判が良くない。営業をしていても辛いらしい」

さすがにこのような情報を見慣れた昨今では、見る側の判断力や良識がフィルターとなって作用することがあります。

「たしかにこんな意見はあるが、活躍できていない一部の人のひがみではないか?」
「自分で選んで入った会社なのに、裏では匿名で中傷するなんてどういうことだ!」
→「私は文句をいう人間ではない。こんな奴らのようにはなりたくない」

自分にとって大事な選択だからこそ、マイナスの情報について「人の意見に左右されるものか。自分は自分だ」と逆に意識してしまい、会社への思いを必要以上に強くしてしまうんです。

このパターンの思考をされる人は、入社後のブラック企業での現実を自身の目で見ても、「自分が選んだ会社だから」と、無理にでもがんばってしまう傾向があります。責任感が強いこと、意志が強いことは強力なビジネススキルといえますが、ぜひ有効に活かしていただきたいところです。

3. 妥協してしまう

景況感が悪化しているタイミングで発生しやすいパターンです。ブラック企業に入りたくて就職活動をしている人などいません。内定した会社のなかにブラック企業があったとしても、他にもっといい会社があればそちらを選ぶものでしょう。

しかし、なかには、準備不足、行動不足、能力不足など、さまざまな理由で他の会社に受からない人が出てきます。最初は「なんとかなる」と思っていても、卒業年度の5月くらいになって、周囲の内定が出そろってくると焦り始めるわけです。もう他に受けるところがない。もしくは、これまでの活動にエネルギーを費やし、今さら活動を続ける気力が残っていない。

このような理由で、ブラック企業であることがわかっていながら、そこに入るという道をみすみす選んでしまう人が毎年一定の割合います。これは転職活動でも同様です。

「このキツい就職、転職活動を終わらせることができるなら……」という捨て鉢な気分によるものから、「まあ、自分のことだから何とかなるでしょ。ブラック企業もわかって入れば怖くない」といった、自信(過信?)による「それほど気にしない」パターンのものまでさまざまのようです。

なかなか受からないまま就職、転職活動を続けることは、たしかに強い意志と多大なエネルギーが必要です。しかし、ブラック企業に入ってからの後悔や肉体的、精神的な負担を考えるならば、多少キツくても就職、転職活動をやりきることを強くすすめます。何しろ、後悔することがほぼ100%なわけですから。

「妥協」にはもう1つパターンがあります。それは「依存型」といわれるもので、次のような考え方を持った人が陥りやすいといわれています。

  • 自分で決めきれない
  • 何か指針があると安心する
  • 新しいことを考えるより、与えられた仕事をこなすほうが得意
  • 誰かに引っ張ってもらうほうがやりやすい

依存型の人は、強いリーダーシップや恫喝的な交渉に弱い傾向があります。きちんと相手と向き合えなくなってしまい、「もうそれでいいです」といった形でなし崩し的になりやすいのです。「妥協」は間接的にブラック企業を育てる行為ともいえます。断固たる意志をもって、就職、転職活動に臨みましょう。

ブラック企業に入社してしまう3つの理由を理解して、ブラック企業に入らないように注意することが大切です!

参考本

「人生を無駄にしない会社の選び方(新田龍)」

    
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