ブラック企業の定義とは? 知っておきたいブラック企業レベル

ブラック企業とは、「劣悪な労働環境で、賃金に見合わない肉体的・精神的負担を従業員に強いる、反社会的な存在の企業」といえます。また、低品質な商品を高価格で売りつけ、顧客をないがしろにして利益を得るような「営業手法に問題がある業態」も、ブラック企業です。

とはいえ、単に「ハードワークだから」「零細な規模だから」といってブラック企業と定義できるわけではありません。そこで、「労働環境が従業員に対して手厚く、働きやすい企業」と言われるホワイト企業、グレー企業、ブラック企業という切り口で会社を考えてみましょう。ブラック企業の定義がみえてきます。


ホワイト企業

労働環境は良く、業務内容も良いのが、ホワイト企業です。社会人人生において何の懸念もない、自他ともにハッピーな会社です。

グレー企業1

労働環境は良く、業務内容は悪いのが、自分的には優良なグレー企業です。業務内容は顧客無視的な要素があり、一部顧客からは忌み嫌われる存在ながら、労働条件がいいのであまり気にならない領域です。一部の金融、一部の不動産などが該当します。

グレー企業2

労働環境は悪く、業務内容は良いのが、見た目優良企業なグレー企業です。ハードワークや封建的な体質など、普通であればすぐに辞めてしまいたくなる環境ですが、給与が高い、社名のブランド力などから、意外と従業員は気になっていない領域です。マスコミ、外資系金融、旅行代理店などが該当します。

ブラック企業

労働環境が悪く、業務内容も悪いのが、いわゆる真正のブラック企業です。さまざまなエピソードが都市伝説的に語られる領域です。

このように、ブラック企業のすべてにおいて労働環境が劣悪であったり、零細規模であったり、反社会的な活動をしているわけではありません。むしろ、なかには誰もが「優良企業」として名前を知っている企業があったりします。

結局は、ひと言でブラック企業といえども典型的なタイプがあるわけではなく、「誰から見た」ブラック企業なのか、そして「当事者(当該企業の社員)がどう感じているか」によって、その範囲はかなり変化すると考えて良いでしょう。では、次にブラック企業レベルについて紹介します。

ブラック度「低」

ハードワークでその割に低賃金。福利厚生が未整備。上司が厳しく、たまに理不尽なことをいう。そんな特徴だけを挙げていったら、日本に存在するほとんどすべての企業がブラック企業だと思えてしまうかもしれません。

それでも、もし経営側に「今は不十分でも、いずれは環境を良くしていきたい。がんばっている社員にも報いたい」という信念や姿勢があるなら、その会社はブラック企業ではありません。

忙しいのは厳しい競争に勝ち残っていくためであり、低賃金なのも、会社の将来のために必要な投資を優先しているからかもしれません。いずれも会社の成長段階で必ず通過するひとつのステップ。現在大企業と呼ばれる会社でさえ、この段階にいた時期が確実にあったわけです。

いずれにせよ、社員に報いる姿勢がある会社なら心配いりません。多少厳しい局面があっても、「会社ってこんなもんだよね」と達観して気長に取り組めば、いずれは努力が実る日も来るでしょう(なかには、「今は成長中だからガマンしてくれ」とずっといい続けている会社もありますが……)。

ブラック度「中」

同じようなハードさ、理不尽さであっても、「社員に報いようとする姿勢がない」となると、ブラック度は「中」に上昇します。厳しいビジネスの世界を生き残っていくためには、ハードワークで薄給は当たり前。成果のためには社員にムチ打つことも辞さないような会社です。

この領域に属する会社はブラック企業と非ブラック企業、どちらにも転ぶ可能性があり、表面的にも社員にとって聞こえのいいことをいっていたりするので、なかなか見抜くのが難しいところです。

見抜くポイントとしては、このような会社でよく聞かれる「給料を払ってんのは誰だ?」「ベンチャー企業なんだから仕方がないだろう!」といった、「雇ってやっている」「ハードワークで当たり前」という開き直ったニュアンスのセリフです。普段から、社内での会話に注意を払って、身の処し方を考えておきましょう。

ブラック度「高」

入り込んではいけない、暗黒のエリアです。業種や商材はさまざまですが、このエリアの企業に共通しているのは「社員は使い捨てのコマ」「客は金ヅル」「コマと金ヅルは使いよう」というような、モラルも社会性も存在しない悪徳マインドであるといえるでしょう。

そもそもこのエリアの会社や経営者には、「社会貢献」や「感謝」、「モラル」といった意識がいっさいありません。経営者の私利私欲のために社員を欺いたり、顧客に損をさせたり、違法行為に手を染めることなどお構いなし、といった真のブラック企業です。

そのような社員や関係者に不利益をもたらす企業は絶対に淘汰されなくてはなりません。このような兆しが見えたら危険です。すぐに社外への道を模索しましょう。

もちろん、世の中にあるすべての会社に対して、白黒をハッキリつけられるわけではありません。しかし、「あやしい兆候はコレだ」といった情報をつかみ、当面は様子を見ておくべきか、早急に抜け出すべきか、といった判断を皆さんが自らできるようになることは今の時代、大きな財産になります。

ブラック企業の定義を知って、ブラック企業に入社しないように注意しましょう!

参考本

「人生を無駄にしない会社の選び方の記事」

    
コメント