保守的な大企業で劣化する人。就職活動で大企業に入るべきなのか?

誰もが就職活動では大企業に入りたいですよね。大手外資系コンサルティングファームの採用でに、「新卒で入社すべきか、それとも最初に大企業に入って実務経験を積み、留学後に転職して入るべきか」という質問が多いです。たしかに日本の大企業の多くは、社員の大半を新卒学生として採用しており、中途採用者はまだ主要な採用方法ではありません。一方、外資系企業の多くは、積極的に中途採用をしています。しかし、だからといって「外資系企業は後からでも入社できる」と考えるのは正しいのでしょうか? 就職活動で大企業に入るべきなのでしょうか?


■大企業で経験を積むのは正しいのか?

「この人が新卒の時に受けにきていたら内定が出せたかもしれないけれど、中途採用として受けにきている今のタイミングでは、採用は難しい」

と感じる採用担当者は多いでしょう。 特に、学生の頃には自由かつ大胆に思考できていた人が、保守的な大企業で最初の職業訓練を受け、仕事のスピードや成果へのこだわり、組織にとらわれずに自己主張すること、柔軟に思考する姿勢を失ってしまう場合があることです。

■最初の会社は重要

社会人としての最初の訓練を受ける場所の影響は絶大で、一定の行動様式をすり込まれてしまうと、後から矯正することは容易ではありません。しかもひとつしか職場を知らない本人は、問題意識さえもっておらず、面接において自分が「立派な社会人」ではなく、「極めて保守的な組織の構成員」に見えていることにも気がつきません。

たとえば、日本の大企業で育った人は礼儀作法が行き届いています。冬には、受付が見える場所に来る前にコートを脱ぐし、打ち合わせでは、担当者が来るのを待っています。名刺交換の際、いくら気をつけていてもこちらの名刺より下から自分の名刺を滑り込ませてくる技もあります。

しかしこういった「目上の人に対して、どう振る舞うべきか」をたたき込まれている人の中には、「上司の意見には反論せずに従うべき」とか、「立場を考えて発言すべき」という常識も併せて身につけてしまっています。そうなると議論をしていても、相手の意見を否定することができなかったり、相手が望む答えを探ろうとするなど、議論することが求められる仕事(コンサルタントなど)には、適性がなくなってしまいます。

■赤字部門の経験は危険

また大企業では、黒字部門の利益で赤字部門を維持することができるため、社会人になってからずっと赤字部門で働いているという人もいます。そんな中で、「利益を出すこと=コスト削減をすること」という斜陽産業における常識を身につけてしまうと、急成長する事業分野や新興国でのビジネス展開を率いるリーダーになることは困難です。

公務員組織で育てられた人の中にも、前例のないこと、法律で禁止されていることに関しては、完全に思考停止となってしまい、何ひとつ考えられなくなってしまう人もいます。

「石の上にも三年」と言い、実力にかかわらずすべての新人に下積みを求める組織では、成長の可能性とスピードは運と偶然に大きく依存してしまいます。これから社会人になる人は、世界から見て周回遅れの常識やスピード感を、社会人としての基礎をつくるべき最初の数年間に身につけてしまうリスクも、決して甘く見ないほうがいいでしょう。就職活動で大企業に入るべきなのか今一度考えなおしてみましょう。

参考リンク

「就活に役立つ情報まとめ【内定したい人必見!】」

参考本

「採用基準(伊賀泰代)」

    
コメント