面接官も間違える!? 知っておきたい面接のエラー心理

就活をしている学生からすると、面接官は学生の評価判断を間違えることはないと思いますよね。面接官も人間です。評価を間違えることがあります。面接前に知っておきたい面接官のエラー心理を紹介します。


強い印象に引きずられる「ハロー効果」

何か一つ良いことがあると、何もかも素晴らしく感じられたり、何か一つ気に障ることがあると、すべてが悪いことのように見えたりすることがあります。ある一つの事柄や態度、応対など特徴的な事柄に引きずられて、良いか悪いか一方に評価が偏ってしまう現象を「ハロー効果」と言います。

写真を撮るときに、強い光の当たった部分の周りが白くぼやけてしまうハレーションが起こることがありますが、それと同じで、一つの事象のインパクトが強すぎて他の受け答えから見えるはずの本当の姿を見えにくくしてしまうのです。

面接で起こりやすいハロー効果としては、冒頭で面接官から出された質問の主旨とは違う受け答えをすると、この人には理解力がないと決めつけてしまい、ほかの質問についても厳しく評価してしまう場合などが挙げられます。

面接が始まった最初の印象や途中のちょっとした一言で、面接官は案外、影響を受けやすいものなのです。就職マニュアル本でよく、面接室に入る際の礼儀について書かれていますが、それはこうした面接官のエラー、すなわち第一印象によるハロー効果をなるべく引き起こさないための対策です。礼儀が正しくても加点にはなりませんが、最低限のレベルのマナーは守っておかないと、その動作や態度によって、面接官の誤解を引き起こす可能性があることを理解しておきましょう。

年代の違いが引き起こす「対比誤差」

面接官と学生の年齢が離れていたり、置かれている立場が異なるときに起こりやすいのが「対比誤差」というエラーです。これは、自分が経験した年代の環境や体験、あるいは、ビジネスマンとして経験を積んだ今の状況と、これから社会に出る学生が行った体験や置かれている環境との違いを考えずに、自分と比べて判断してしまうことです。

ステレオタイプに囚われてしまう「イメージ効果」

相手のことを先入観や自分が抱いている、あるいは世間一般で言われているイメージで評価してしまうことを「イメージ効果」と言います。

会社側は大勢の学生と接しているので、履歴書や応募書類に記載されているバイト先や学部、サークル活動などのプロフィールを見ると、同じようなことが書かれた学生を思い浮かべて、この人も同じタイプだろうと、つい先入観を持ってしまうことがあります。何度も面接を経験して慣れてくると、起こりやすい現象です。面接官とて人間ですから、パターン認識、すなわち、こういう経験をしているならこういう人であろうという短絡思考をしたくなるものです。

効率を求めてついやってしまう「中心化・極端化傾向」

ほかにも起こりそうな面接官側のエラーとして、評点の「中心化傾向」あるいは「極端化傾向」というものがあります。面接官が評価を行う際に、白黒はっきりさせて採用プロセスを早く進めるために人数を絞りたい、評点のすり合わせで手間がかかることを避けたい、他の面接官との評点で差が大きくないようになるべく穏便に進めたい、といった意識が強く作用したり、面接経験が不足していたりするときに起こってしまう状況です。

中心化傾向

評点が平均レベルや期待するレベルに集中してしまうのが、「中心化傾向」です。面接官が細かく点数をつけることを面倒臭いと感じたり、評価をはっきりつける自信がなかったりするときに、よく起こります。どうしても自分で判断がつかないときなどに、とりあえず平均的な評価にしておいて、次の段階まで進んでもらって、他の面接官に評価してもらおうと考えたりするのです。

極端化傾向

一方、評点が最高評価や最低評価の両極に集中してしまうのが、「極端化傾向」です。採用プロセスの中で、大勢の学生の中から、人数を絞らなくてはいけないときなどに、実態以上に大きな差をつけすぎてしまうのです。特に、採用プロセスの終盤になってきて、早く選考過程を進めたい、早く結論を出したいと、切迫しているときに、こうしたエラーが起こります。ハロー効果と、この極端化傾向が重なると、ちょっとした言動で評点に大きな差をつけてしまうことがあります。

「中心化傾向」も「極端化傾向」も、学生本来の資質ではなく、評点の分布で判断してしまう危険をはらんでいます。本来は、それぞれの個性や体験してきたことに基づいて、その学生の価値を見出さなくてはならないのに、そうした機会を見逃してしまうことになりかねません。そうなれば、結果的に会社側にとって大きな損失となります。

このように面接官でも間違えることがあります。エラー心理を事前に知ることで、エラー心理に陥らないような注意も必要です。

参考リンク

「就活に役立つ情報まとめ」

参考本

「人事のプロは学生のどこを見ているか(横瀬勉)」

    
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