就職活動の面接で第一志望じゃなくても「第一志望です」と言うべき理由【採用予定人数と内定の関係】

「他にもいくつか受けているんでしょ?」
「本当にうちが第一志望?」
「うちの会社に本当に入ってくれるの?」

なぜ企業は就活の面接でそんなことを聞くのでしょうか? 企業は、就職活動で採用予定人数を決めて、内定を出しています。だからこそ、就活生も企業に遠慮せず、第一志望じゃなくても「第一志望です」と言うべきなのです。


採用予定人数より多めに内定が出るって本当?

企業は採用枠の人数よりも多めに内定を出します。内定を出しても、辞退して他の会社に行ってしまう学生がいるからです。たとえば30人の採用枠があったとしたら、実際には40~50人の内定を出しておき、辞退された場合に備えておきます。

採用人数は、計画に対して多すぎても少なすぎても、企業にとっていい話ではありません。辞退者続出で内定者が計画数を下回れば、その年は採用目標人数を確保できずに終わるか、追加募集をかけることになるからです。

逆に辞退者が予想よりも少ないと、新入社員を多く採りすぎてしまいます。内定通知を出している以上、「やっぱりうちに来るのをやめてもらえませんか?」とは言えません。勝手に内定を取り消せば、内定取り消し会社として、メディアで企業名を公表され、叩かれてしまうからです。

志望度を企業が学生に聞く理由

志望度合を聞くのは、いざ学生に内定を出そうという時に、「その学生が本当にうちに来てくれるのか」、感触として確かめておきたいからです。

学生A君:採用レベルを満たすけれど、入社の可能性が低い
学生Bさん:採用レベルをギリギリ満たすけれど、確実に入社してくれそう

学生A君と学生Bさん、企業から見れば学生Bさんのほうが採用計画数として読みやすいのです。それに、能力でやや劣っていても、「この会社に入りたい!」という気持ちのある学生に来てもらったほうが心情的に嬉しいし、育て甲斐もあります。

第一志望じゃなくても「第一志望です」

面接官に「当社が第一志望ですか」と聞かれたら、迷わず「第一志望です」と答えておきましょう。第二志望でも第三志望でもとりあえず、「一番入りたい」ということを伝えておくことが大切です。

本当に入るかどうかは内々定(事実上の内定)をもらってから考えればいいのです。ちょっと申し訳ない気持ちになるかもしれないが、馬鹿正直になる必要はありません(企業の人事もプロだから、そう答えても大体見抜いています)。

まずは内定をもらうことが先決です。それがなければ迷うこともできません。もちろん、「もうここに決めよう」と決めることができたら、すぐにお断りの連絡を入れるべきです。企業も計画の人数を採らなくてはいけないからです。

本当に第一志望だと思って内定をもらった後に、どこかの追加募集に受かってしまい、どうしてもそちらに行きたくなるといったこともあります。また、本当は第二志望だったのですが、第一志望の企業の選考に落ち、そこへ入社するということもあります。だから「いつも第一志望」で構わないんです。

第一志望じゃない会社に入社することになったとしても

たとえ第一志望の会社に入れなくても、いずれ「その仕事をしていてよかった」と思える日が必ず来ます。「第一志望の会社のほうがやりがいがありそうなんだけどなぁ」と思うかもしれません。

でもやりがいというのは、やってみて初めてわかることです。逆にいえば、働いたことのない人間にやりがいなどわかるわけがないのです。もっといえば、第一志望の会社でやりがいを感じないかもしれません。

どんな仕事にもやりがいはあります。一見そう感じないような仕事でも、今日誰かがその仕事を続けていれば、その仕事には「やりがい」があるのです。その仕事の本当の大変さやすごさに触れないまま、外から見て「やりがいがない」と決めつけるのは、その仕事を今やっている人に対して失礼なことです。

子どもの頃に、「やってみたら意外と楽しかった」という経験が誰しもあるでしょう。それと同じで、まずはやってみることで、何かしらのやりがいが見つかります。庭の草むしりですら、いつも見ている景色がすっきりした、大人に褒められた、草をむしりながらいろいろな虫を見つけた、といったように、やる前には想像もしなかったことでやりがいを感じるものです。

入社後「やりがいがない」と思うこともあるかもしれませんが、それはまだ自分がやりがいを見つけられていないというだけの話です。大事なのは、どんな仕事にも必ずある「やりがい」を自分で見つけ、その仕事をモノにするまで継続していけるかどうかなのです。後は「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、やりがいを多く見つけた人ほど、どんどん成長していきます。

第一志望じゃないから「第一志望です」と言えない優しい就活生も、これからは第一志望じゃなくても「第一志望です」と言うことをおすすめします!

参考本

「リクルートを辞めたから話せる、本当の「就活」の話(太田芳徳)」

    
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