英語のできる人材を採用したいからTOEICは最低600点以上? 3年生までに英語を勉強するべきか

英語のできる人材を採用したいからTOEICは最低600点以上はほしいという企業が増えています。大学3年生までに英語を勉強するべきなのでしょうか? 「就活は3年生からでは遅すぎる!」より英語を3年生までに勉強するべきという理由を紹介します。


語学力が必須の時代

民間企業に就職するということはビジネスパーソンになるということです。ビジネスパーソンにとって語学力は特に重要です。就職試験では語学力があることを証明する必要があります。語学力アップには、どうしても時間がかかるので、1~2年生のうちから準備しておきましょう。

日本は少子高齢化が進むため、国内経済が大きく成長することはありません。しかし、世界の人口は増加していますし、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)をはじめとする新興国の経済成長はめざましいものがあります。となれば、日本企業は勝ち残るために海外にモノやサービスを売っていくしかありません。そうした時に外国語の能力が必須となります。

英語が最重要

そこで、まずは世界の共通語とも言える英語の力が重要になってきます。自分は海外営業や海外生産に興味がないから英語は関係ないと思う人がいるかもしれません。たしかに一昔前までは、海外業務は一部の人にまかせておけばそれで済みました。しかし、グローバル化の進んだ現在ではそういうわけにはいきません。人事や経理、法務といった管理部門でも英語力が必要とされています。

外国人の採用や海外支店のトラブル処理などは日本本社が中心になって進めます。時差の関係で国際電話で話すことはなくても、メールでやり取りします。もちろん英文です。英語でメールが書けない、受け取った英文メールを読むのに何時間もかかるというのでは、日本国内の勤務も満足にできないということになります。

これまで海外売上高の小さかった産業でも海外への進出を拡大させようとしています。たとえば、ユニクロを運営するファーストリテイリング。これまで、小売業はあまり海外進出をしない産業でしたが、ファーストリテイリングは全売上高のうち、海外での売上高を2020年までに80%へ引き上げようとしています。成長する海外市場に進出する小売業はこれからどんどん増えていくでしょう。

また、JRといえば、国内産業というイメージが強かったのですが、最近では新幹線システムを輸出する動きがあります。2007年に開通した台湾新幹線は日本の新幹線技術を導入して造られました。現在、中国、アメリカ、インドなどでは高速鉄道網を敷く計画があり、JRは日本の新幹線システムを売り込もうと努力をしています。一昔前にJRに入社した人は海外関連の業務をすることになるとは思いもしなかったでしょう。しかし、今ではJR社員でも海外でビジネスをする機会が増えているのです。

そのほか、建設、食品、損害保険といったこれまで国内に依存してきた産業も海外への進出を進めています。とにかく企業は英語のできる人材を欲しているのです。就職したいならば、英語の能力を伸ばすしかありません。

最低でもTOEIC600点

英語の能力を表すものはいろいろありますが、TOEICのスコアが一般的です。3年の就活開始までに最低でもTOEIC600点を取得するべきです。

TOEICとは Test Of English for International Communication の略称で、英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストです。990点満点で、世界約90カ国で実施されています。日本国内では英検がありますが、最近、多くの日本企業がTOEICの点数を英語力の基準としています。

英語で仕事をすることが可能とされる730点以上は欲しいところですが、英語が苦手な学生に730点は高い壁でしょう。730点を取れないとしても600点は必要です。企業が入社の時にどのレベルを求めているか、または在籍している社員に対してどのレベルの英語力を求めているのかを調べると、就活開始までに600点取得という水準が見えてきます。

全日本空輸はエントリーシートにTOEICスコアを書く欄を設けており、目標スコアを600点としています。トヨタ自動車では係長昇進時(30代前半)までに600点を目標、兼松は入社3年以内に600点取得となっています。

武田薬品工業のように新卒採用に730点以上という高い基準を設定している企業もありますが、伊藤忠商事では、入社4年終了までに700点、大成建設では入社5~6年次社員対象の海外作業所研修に参加するには700点としています。大学3年時に600点あればよいでしょう。

海外展開がなければ、語学力はそこまで必要とはされませんが、人気の大企業ほど英語力が重要となっていくでしょう。

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参考本

「就活は3年生からでは遅すぎる!(田宮寛之)」

    
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