サービス満点のお店がいっぱい?! フリーライターはおいしい職業なのか?(1)

フリーライター歴も今年になって15周年。
年齢も38歳になろうとしている、開業当時には想像もしなかったオヤジになった。
苦節15年、チャイニーズマフィアに取材したり、拉致監禁されたり、頭がおかしいバアさんに説教されたり、闇金融に潜入取材したり、
やることなすこと超しんどいことばかり。

こんなことばっかりやってられっか、と仕事をもらってる得意先の編集部に愚痴ってみても、「はい、はい、ワガママ言わないの」の一言でおしまい。

しかし、3K仕事のフリーライター業とは言えども、年に2、3回は天にも昇るいいことだってあるもんだ。
今回は、ライターならではのいい思いをした話を聞いていただきたい。


行列店でも行列知らず

仕事柄、よく同業者と話をする機会がある。彼らも、非常に待遇が悪い立場であるのだが、やはり特殊な職業の身の上。一般人からは特別視されることも多々ある。
やはり文章を雑誌や書籍、ウェブサイト上で広めるという仕事に一定の尊敬の念を持っている人も少なからずいるようだ。

まず1人目は、ラーメンやランチ情報を得意とするグルメライターのF氏。
彼の参加した書籍などは、250冊をゆうに超える。自身のブログや公式サイトには、毎日1万人近い閲覧者が訪れ、コメント書いて残していく。
関西圏のラーメン情報はもちろん、ワンコイン500円というお得なランチに特化したルポを書くのが得意だ。

「ネットの力や雑誌の力はやっぱり絶大やね。ブログに顔を出してたりすると、飲食店の店主やスタッフに顔をさしたりする。だって、誰だって自分の店をよく書いてほしいはずやからね。チェーン店以外のお店になると、行列店だろうが、“Fさん、ああ、もうどうぞ店内へ”なんてことになりますよね」

グルメライターの仕事というのは、『〇〇ウォー〇ー』だろうが、『〇〇〇一週〇』だろうが、スポンサー様のおかげで成り立っているのが常識だ。今週の注目店なんてのも、どれだけ取材費や宣伝費用を支払ったかによって扱いが変わってくる。いわば、提灯記事を書くということも当たり前の業界なのだ。

「正直、うまくもない店でも“このダシのとり方は一流です”とか、ド素人の脱サラ料理人でも“大将が培った料理の腕が存分に活かされている料理”などと、持ち上げるのが仕事なわけですよ。でも、おいしいところでも行列に並ばなくてもいいし、しかもタダが多い。ツイてるときには、3食タダのときもあるから、僕の商売、ほとんど食費はかからへんよね(笑)」

なんともうらやましいライター職ではあるが、彼自身の私生活と体は悲鳴を上げている。妻とは、“家庭で手料理を食べてくれない”と結婚半年で早くも離婚。しかも、慢性膵炎を患い、糖尿病を併発しているとのことだ。医者からは、転職を勧められているが、へたに人気があるライターなので、それもままならないという。多い日には、8食を平らげるというこの職業。おいしいのか、ツラいのか、紙一重である。

エステ店でもサービス待遇

2人目は、主な活躍場所は関東の中小出版社で、男性誌のライティングをしているというO氏。DVDの情報や体験のルポなどを担当し、もう12年になるという。

「ビデオメーカーからは新作DVDがもらえ、グラビアの撮影にも同行します。はじめの2年ほどですかね、うれしかったのは……。今では、もう仕事と割り切って、興奮もしなくなりました。役得? う~ん、お店に行ったときのルポでは普通のお客さんとは違う待遇が待っていることですかね。やっぱり、自分の店が雑誌に載れば、売り上げも上がるわけですから。その分、気合が入るんでしょうか」

話を聞いていれば、うらやましい限りだが、男性が喜ぶオンナに関する仕事をしていれば、それも飽きてくるというのかお腹いっぱいになってくるだろう。
彼が取材先のエステ店に行ったときには、従業員総出で、出迎えてくれるというのだから、さすがである。

「店を訪れると、別室みたいなVIPルームに通されますね、まずは。それからは、店長やエリアマネージャーと名刺交換。それから取材がはじまります。もちろん、ボイスレコーダーをオンにすると、オフレコで“パネル指名したってことにしてください!”っていわれて。でも、女たちが目の前に並ぶわけですよね。で、好みの子を選ぶと」

そのまま個室に入るが、女の子も心得ていて、高額料金を支払ったときのコースメニューを無料でサービスしてくれる。もちろん、180分ほどサービスを堪能するのだが、ここだけの話、それ以上のことはないのだろうか?

「そこは、想像にお任せしますよ(笑) まぁ、そうですねぇ、サービス精神旺盛な子であれば、何も言わなくても全体的な流れでね……」
やはり、店の上の人間にから言われているのか。無言で、そういった最上級のサービスを行ってくれるとは、やはり羨ましい。

しかし、ライター業の底力はこれだけではない。さらに、一般人では受けられないような待遇があるのだ。

(丸野裕行)

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