ご不用の家電品、お引き取りします!回収業者の儲け方

自宅の集合ポストに入っているチラシにこうある。

“エアコン、冷蔵庫、パソコン、液晶テレビ、コンポなんでも無料で回収いたします!故障していてもOK!○月○日、当マンション前にて”

こんな文言が書いてあれば、「へー!リサイクル料がもったいないから、ここに頼んじゃえ!」ってなっちゃうのが僕たち凡人の浅はかな判断力。

しかし、「故障しててもいいようなもの、本当に持って行ってくれるんだろうか?」って疑問ぐらいは湧くはずです。
では、そのあと、「そんなものを回収して、連中はどこで利益を上げているのか?」そこまで気になったのであれば、僕のようなライターになればいい。あなたは、世の中の裏側をなぜか知りたいという屈折した好奇心の持ち主ですよ。


過剰なリサイクル料を無知な消費者にふっかける

良かれと思って、故障した電化製品なんて持っていこうものなら、

「これは型が古くってね、これを回収するにはリサイクル料が別にかかってしまいますね。大体この2つセットで6千円ぐらいになります。消費税はまけときますよ」
「えっ、ただじゃないの?」
「別に引き取らないでいいけど、他の業者なら2倍はふっかけられるんじゃないですか」

なんて、根拠のないリサイクル料金を吹っかけられたりして、だたほど怖いものはないっていう状態に陥る。

でも、プロのごみ屋さんが言っていることだから、なんとなく信じて支払うという寸法のやり取りがよくありますよね。
無料という言葉に釣られ、太っ腹なサービス精神と脅しとも取れるような微妙な駆け引き。
実はこれも騙されている。基本的にリサイクル料をお客様からいただけるのは、家電量販店など販売店だけなんです。

さらには、電化製品だけでなく、家具やソファーなども引き取ると言ってトラックに積み込み、万単位の破格の回収料金を請求する業者もいるんです。
「あっ、そういえば、やられた!」という方も多いんじゃないでしょうか?

こういった回収業者がどんどんと集めた、こちらとしてはゴミにも思える家電製品の山。その製品たちがどのようになるのか。
これが彼他の商品に様変わりするんです。ゴミもお金に変わる時代。

国内外でリサイクル品として売られる、部品撮りにあって新たな家電製品としてリメイクされるなどなど、様々な利用法があります。
あなたは、日本国内でお役御免になったカーナビ本体が、中東では軍事兵器に使われているのをご存知ですか?
それほど日本の製品は、正確で品質がいいのです。

たとえば、中国の主要艦船にはカーナビのGPS、そのほかにも電子レンジやコンポ、タブレットなど軍事利用に転用されているといいます。
ルートさえ持っていれば、高く売れるということ。捨てたい客から金をとり、そのゴミを売ってまた儲けるという二重取りを行っているのが、こういった回収業者なのです。

この他、高値で売れるものとしてエアコンがあげられます。部品にアルミや銅板、レアメタルなども含まれているため、金属加工販売業者間では、かなりの高額査定で買い取ってくれるようです。部品を外したり、解体したり、プレスして潰したりする手数料を差っ引いても、エアコン&室外機一台分で5千円程度にはなるそうです。
かなりボロい商売ですよね。

ホームレスが盗んできた驚きのものとは!

こういった回収業者は、リサイクルショップなどとのつながりのほかに、ゴミ拾いの名手・ホームレスの方々とも蜜月だったりします。
飽食・モノ余りの時代に、彼らが見つけてくるものといえば、まだまだ現役の家電製品ばかり。
電気屋街で売れば、ほしいと手をあげてくれる人間が両手の指では足りないほどいるでしょう。

ホームレスとの交流を持つ不用品回収業者のEさんは、僕からの質問にこう答えます。

「連中は時々すごいものを拾ってくることがある。ホントに驚いちまったよ。使える家電製品ってのは、捨てる側も少し良心の呵責があるのか、使ってくれる人がいれば、とゴミ収集所の見えるところに家電品を置いておく。もちろん不法投棄が多いけど、雨の日なら雨に濡れないように置いたりな」
「日本人って感じですね、なんだか」

「そうそう。本当は物を大事に使いたいんだけど、いろんな事情があるじゃない。で、ホームレスの連中は常にポイントを絞って街を練り歩くわけだけど、新しい掃除機とか、ドラム式の洗濯機とかよく見つけてくると思うよ。最近は、家電一式持ってくるときもある。独居の老人が増えてるから、すべて買いなおした途端にコロッといっちゃったりするわけよ」
「最近よく聞く問題ですが。で、それが儲かると?」

「違う違う。そこらへんのブツは標準的に儲けが出る。でも、ビックリしたのは、パソコンばっかり拾ってくるオヤジがいて、そのオヤジが拾ってきたパソコンデータを調べてみると、この国のとある庁の国家機密データが入ってたんだよ。まぁあるルートを経由して、ちゃんとは戻ったんだけど、まぁそれなりの礼というかなんというか」

Eさんはこれ以上話せないといいいました。彼らなりの守秘義務というものもあるだろうと、話はそこで終わらせることに。

あなたが街中でみかける不用品のチラシ、ラジカセで不用品回収の音声をふりまいて街を流す軽トラ、稼いでいるとタカを括っているあなた以上に稼いでいる可能性あるんですよ。
捨てる神あれば拾う神あり、神は常にお金を出してくれている。汚れ仕事と後ろ指さされながら、彼らはその神からの金を掴んで懐にしまいこんでいるのです。

(丸野裕行)

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