好きを仕事には幻想か?

好きなことを仕事にしたい、これは誰もが思い描く理想でしょう。けれども、そうした仕事に就ける人は限られています。さらに好きなことであっても、仕事には辛く厳しい側面もあります。


この本は何をもたらした?

村上龍による『 13歳のハローワーク』(幻冬舎)は、好きなことを仕事にしようと主張する有名な本でしょう。絵と簡明な文章であらゆる仕事が紹介されています。13歳といえば、中学1年生です。ぼんやりと将来のビジョンを考えていく年代にあたって、この本は最良のテキストとされていますが、本当にそうでしょうか?

実際の進路に基づいていない?

例えば、四年制大学の文系学部を卒業し、一般企業に就職する人間、特に男性の場合は、営業職に就く人が多くいます。大きな会社の場合は複数の部署がありますから、最初は営業職でなくとも、数年後に配属される可能性もあります。『13歳のハローワーク』にはそうした現実的な話は書かれていませんが、それは夢がないとなってしまうためでしょうか。それでも営業職は、基本的なビジネススキルはもちろん、マニュアル通りにいかない現場対応なども学べます。好きなことを仕事にする前提として営業職があるとも言えるでしょう。

    
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