日本に宇宙ビジネス成功のチャンスはあるか?

2012年5月、JAXAと三菱重化学工業は、韓国の衛星を載せたH2Aロケットを打ち上げ、軌道に乗せることに成功しました。このニュースが流れた時「なぜ日本が韓国の衛星を?」と思った人もいるかもしれませんが、これは韓国から受注した衛星の打ち上げ。れっきとした日本の宇宙ビジネスなのです。日本が手掛ける「宇宙ビジネス」とはどんなものなのでしょうか?


■衛星やロケットの打ち上げは、欧州の企業がやっている

日本のスカパー!の通信衛星、これを打ち上げたのは「アリアンスペース社」という欧州の民間企業。日本の企業ではないのです。H2Aロケットの成功からいっても、日本の技術は他国と比べて決して劣っていないと言ってもいいのですが、海外の企業のほうが低コストで打ち上げられるということ、また円高という要素から、衛星打ち上げビジネスについて日本企業は苦戦を強いられているのが現状なのです。

■ベンチャー企業が宇宙ビジネスに意欲を見せている

アメリカでは、ベンチャー企業の「スペースX」が、民間企業として初めて国際宇宙ステーションに向けたロケットの打ち上げに成功しました。日本では中小企業が衛星の打ち上げを実施した例もありますが、まだビジネスとして採算がとれるほどではありません。現在、服役中のホリエモンこと堀江貴文氏も宇宙ビジネスへの参入を考えており、服役する直前まで、ロケットを安価に作る研究を行っていました。出所後、恐らく本格的に宇宙ビジネスに着手すると見られており、こちらも民間の宇宙ビジネスを行う企業として期待ができそうです。

■日本版GPS「みちびき」は3兆円事業!?

日本から打ち上げる衛星としては、準天頂衛星「みちびき」が期待を寄せられています。この衛星は「日本版GPS」とも呼ばれており、現在アメリカの測位衛星(GPS)が使われていますが、準天頂衛星が利用されるとより精度が上がり、この衛星を利用したシステムが確立すると、国内で3兆円事業とも言われています。また、精度が上がることにより災害時に津波警報をより正確に速く出せるようになるなど、公共事業としてのメリットもあるのです。

海外ではベンチャー企業が宇宙ビジネスに乗り出している例が多数あり、宇宙に関する事業というだけでもなんだか夢のある仕事だなと感じますね。日本の宇宙技術に関する高さが生かせるようなビジネスが成功する日を待ちたいところです。

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