3Dプリンターは製造業の未来を変えるか

米国は長い間、モノを作らなくなった国とみられてきました。かつては日本製品、今では韓国製や中国製の品物が市場にあふれています。しかし、ここ数年、海外を製造拠点にしていた製造業者が、輸送費の削減や、安定した品質維持などを求めて、再び米国でものを作り始めています。


パーソナルな製造業

今、製造業界でも、コンピューターがパーソナル化したのと同じような状況が生まれつつあります。

IT技術と製造機械の進化により、個人がコンピューターで設計した立体物を、まるでプリントアウトするように、プラスチック成型品として生み出すことができるようになりました。これまでのような大規模な設備投資が不必要になり、個人が製造業を立ち上げることハードルが低くなりました。

3Dプリンター

格安の設計支援ソフトCADを使い、10万円以下でも購入できる3Dプリンターで立体物を出力していくことができます。

3Dプリンターは大量生産には向いていませんが、カスタマイズ製品を作ることは得意です。例えば、ひとりひとりの足にあわせた靴や、耳栓、ヘルメットなども低コストで作ることができます。医療分野では義歯、義足、義肢の製造に貢献しています。

オープンハードウェア

オープンソフトウェアという言葉はすでによく知られています。ソフトウェアのソースコードをインターネットを通じて無償で公開し、誰もが改良できるようにするなどという意味で使われています。

今、オープンハードウェアという動きが出てきています。製造業の過程をインターネットを通じて公開します。公開することで、多くの人がかかわることできるので開発に必要なアイデアや技術をこれまでより短い時間で手に入れることができるといわれています。

特許などの権利問題がクリアになっていないケースなどもありますが、製造過程を公開し、部品を販売することで利益を得るビジネスモデルも出てきています。

発想力と実行力に長ける米国が、新しい技術とアイデアで製造業を自国に取り戻そうとしていることが伺えます。

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