会社上場のメリットとは? 上場に意味なんかない

なぜ会社が上場すると、みんな大騒ぎするのでしょうか。会社を上場しているメリットは、資金確保には役に立つだろうが、それ以外は考えにくい側面があります。しかし、多くの経営者は、ただ経営者の経営者ではなく、上場企業の経営者になりたがっているのです。会社を上場させる本当のメリットは何でしょうか?


■資金調達だけなら会社を上場させる必要はない

通常、株式発行は資金調達の手段ですが、資金調達だけなら他の方法でも用を足すことができます。株式の発行は資金調達の選択肢の1つにすぎないのです。しかし、この選択肢は大きなコストがかかります。

■会社を上場すると株式市場に30%もの時間を奪われる

とある会社が、FTSE100銘柄に選ばれました。経営者は、ファンドマネージャーや証券アナリスト、投資家やビジネスメディアなどの応対に、一番多くの時間を割くことになりました。会社はFTSE100に選ばれる準備ができていませんでした。このように経営者の多くが、株式市場(ファンドマネージャー、アナリスト、機関投資家、マスコミ)への応対に30%もの時間を割いています。もし上場していなければ、そんなに多くの時間を割く必要はないでしょう。

30%もの時間となるとは尋常じゃないコストです。優良企業の経営者が上場する(株式市場で株式の売買を開始する)ことに決めたとしましょう。すると、すぐにこの経営者は、日々の経営において30%もの能力が失われてしまうのです。

株式上場は、本当に経営者にとってメリットがあるだろうか。経営者の30%もの能力があったら、組織を育てたり、社員を鼓舞したり、今後の成長機会について検討したり、買収企業の統合を進めたりしたりできるでしょう。

しかも、多くの経営者の負担は30%の時間だけではありません。上場により多くの問題やプレッシャーや痛みを抱えることになるのです。経営者は、自分の経営ビジョンをさまざまな人に語り、説明することを求められます。しかし、話をする相手は、勉強不足で自分の会社や事業をよく知らなかったりもします。ときには、相手がそもそも経営とは何かを十分理解していなかったり、敵対的だったりすることもでしょう。

どうすれば、上場にかかるコストを正確に測ることができるのでしょうか。そういう数字で計測しにくい面倒なことを金額で評価するのは難しいのです。だから、誰も初めからそこに注意を払おうとしません。しかし、多くの経営者はこう言うでしょう。

「上場は結局それほど格好よくないし、素晴らしいものでもない。もし今からでも選ぶことができるとしたら、上場なんてしないだろう」

もちろん、上場には会社拡大の資金確保、知名度向上、株保有者へのインセンティブと意味はあります。しかし、これらにメリットを感じないのであれば、会社を上場させるメリットはないのかもしれません。

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