なぜamazonは売れ筋以外の品揃えにこだわるのか? 「ロングテール」のビジネスモデル

本を中心としたECサイトamazon。今や知らない人はいない巨大サイトとなっています。amazonの強さの中心となっているのは「ロングテール」と呼ばれるビジネスモデルです。なぜamazonが売れ筋以外の品揃えにこだわるのか紹介します。


■amazonの強み

amazonの強みは、

欲しいと思ったその場でスマホから本が購入できる
即日届く
書店にはない本も必ずある
中古もある
書店だと取りよせになるような本もある

これらの特徴は「ロングテール」というビジネスモデルと呼ばれています。ロングテールとは、「恐竜の長い尻尾のような」という意味です。

■リアル書店の現状

リアル書店である実店舗では、売れ筋の本を中心に置いてあります。1年に1冊しか売れない本を置いておく場所の余裕もないからです。

そして、古い商品は出版社に返品します。日本の出版業界には、再販委託制度という制度があり、書籍はそのままの価格で返品ができます。売れ残りは出版社に返品するため、あまり売れない昔の本は書店には置いてありません。

■amazonのロングテール戦略

リアル書店に対して、amazonは巨大な倉庫を持っているので、たまにしか売れないような本も置いてあります。また、中古本を個人や古本屋が出品できます。検索すると新品と同時に掲載されるようになっているのでかなりレアな本も購入出来ます。

これらの多品種少量購入のモデルをロングテールと言い、一つ一つは少額でも合計すれば大きな収益になります。ネット書店のamazonだからこそ、できるビジネスモデルです。リアル書店で、amazonと同じ商品を揃えた書店をつくろうとしたら、とてつもなく大きな本屋さんになってしまいます。

■amazonとトイザらスの問題

トイザらスは、アメリカ最大の玩具店です。トイザらスは、かつてamazonと独占契約をして、amazonに出店していたことがありました。しかし、トイザらスは旬な売れ筋商品しか納品せず、amazonにマイナーな玩具の注文が入ったときに、amazonは他の玩具屋さんから仕入れて玩具を売っていました。この問題がきっかけで、訴訟となりトイザらスは自社でネット販売を行うようになりました。

売れ筋商品を中心としたビジネスモデルとロングテールのビジネスモデルは利害が一致することはなかったのです。

ロングテールのビジネスモデルを考えている人は、amazonのビジネスモデルを参考にしてみてはいかがでしょうか?

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参考本

「成功企業31社のビジネスモデル超入門!(平野敦士カール)」

    
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