社員が辞めても問題ない!? マッキンゼーの最強なビジネスモデル

大手経営コンサルティング会社であるマッキンゼー。コンサルタント業務がマッキンゼーのビジネスモデルです。しかし、マッキンゼーにはコンサルタント業務以外に重要なビジネスモデルがあるんです。


マッキンゼーの特徴

マッキンゼーは、すごく成功した個人や組織と同じ特徴を持っています。ホールダー教授はマッキンゼーのことを、キリスト以来、最も成功した宗教的秩序だとも呼んでいます。たとえば、マッキンゼーの平均的な在籍期間は3年と言われているが、一度マッキンゼーに入れば、退職後もマッキンゼー的な人のままです。辞めたとしても、マッキンゼーの卒業生として扱われます。

マッキンゼーを社員が辞めても問題がない?

マッキンゼーを辞めたコンサルタントが顧客の会社で働いてくれれば、実はマッキンゼーにとってはありがたいことなのです。彼らはマッキンゼーのことを代わりに宣伝してくれます。たとえば、辞めたコンサルタントが顧客先で偉くなれば、マッキンゼーのショーケースのようになります。大事なことは、彼らがコンサルティング以外の実業で働き始めたときに何をするかです。そう、彼らは古巣であるマッキンゼーのコンサルタントを雇うのです。

マッキンゼーのビジネスモデルは他業種でも応用可能!

このようなタイプの恩恵効果は、マッキンゼーだけのものではありません。他にも、同じような恩恵を受けている会社があります。例えば、特許を扱う法律事務所です。ある実験で、アメリカの法律事務所123社と、フォーチュン500のうち109社の間で、特許弁護士の動きについて調査しました。そこで発見したのは、フォーチュン500の企業が特許弁護士を雇うと、弁護士の出身の法律事務所はその会社からのビジネスの発注が増えました。このようなことは、他のタイプの会社であっても起きているにちがいない。

さらに、逆の現象も発見しました。法律事務所がフォーチュン500の会社から誰かを雇うと、その会社から仕事の依頼を受けることが多くなりました。さらに、法律事務所が他の事務所から弁護士を引き抜くと、その弁護士がいた事務所の顧客から、ビジネスの依頼を受けることが多くなったのです。顧客企業が、あちこちの事務所を渡り歩く弁護士についていくのは明らかです。

社員が辞めても関係ないマッキンゼーのビジネスモデル

社員がどこかへ行ってしまうのを恐れることはありません。マッキンゼーは社員が辞めることを恐れてはいません。マッキンゼーが、競合他社や顧客から新しい人材を雇うときもあるでしょう。顧客がマッキンゼーの会社の人を雇うこともあるでしょう。だからこそ、会社から去っていく社員をけなしたり、関係を断ち切ったりしなくてよいのです。

それよりも、彼らを卒業生リストに載せ、関係を育んだほうがよいのです。社員は去る。去った後は顧客企業に移ってもらおう。それがマッキンゼーのビジネスモデルなのです。そして、卒業生が顧客の会社をひっかき回すのを黙って見ていましょう。それもまたマッキンゼーのビジネスモデルなのです。

社員が辞めることさえもビジネスモデルとなってしまうマッキンゼー。退職後まで含めてビジネスモデルを考えることも大切です。

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参考本

「ヤバい経営学(フリークヴァーミューレン)」

    
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