もし、ジブリに投資したらいくら儲かるのか? 映画のビジネスモデル

最近、劇場版「踊る大捜査線」シリーズが完結しました。なんだかんだで人は映画を見に行っていますが、映画人口は急激に減少。2000年代から横ばいかと思われた市場も着々と萎んでいっています。その一方で爆走しているのは米国のアニメーション市場。映画を作ると言っただけでお金が集まってくるPIXAR、次々ヒットを飛ばすMARVELが存在感を放っています。自分の好きなアニメを作り、大ヒットし、アニメーションスタジオも投資家もウハウハ。そこで今回はジブリ映画に投資するといくら儲かるのかを、映画のビジネスモデルをもとに解説していきます。


1. もし「ハウルの動く城」に10%出資していたら?

  • 制作費:仮に30億円とすると3億円の投資
  • 興行収入:1300万人動員×入場料1500円=195億円
  • 劇場の分前(50%):195億円×(100-50%)=97.5億万円
  • 宣伝費など:15億円
  • 配給会社の分前(20%):97.5億万×20%=19.5億円
  • 製作委員会の取り分:97.5億円-15億円-19.5=63億円
  • 自分の取り分:63億×10%=6.3億円

2. コケる時がヤバい

とは言え、コケる時は冗談ではないくらい損をします。記憶に新しいのはハリウッド版ドラゴンボール「DRAGONBALL EVOLUTION」。ドラゴンボールということで話題を集め、一瞬で消え去りました。その「DRAGONBALL EVOLUTION」と双璧をなす作品として挙げられるのは2001年公開の「ファイナルファンタジー」です。世界初フルCG映画として誕生しましたが160億円で作り、40億円の興行収入に終わりました。投資家も真っ青です。

3. 儲けるのは興行収入だけではない

昨今の音楽業界のビジネスモデルと同じように映画業界はグッズで収入を稼いでいます。具体的には映像の販売やレンタル、ゲーム化、グッズ販売などです。日曜朝の少年少女向けアニメも同じモデルで、グッズが売れているから今も続けていられるのです。

とは言えハリウッドを代表に、映画関係の会計は外からよくわからないようになっています。なので、映画のビジネスモデルにおいては、投資で気軽に楽して儲けるという訳にはいかないようです。投資というよりは夢にかけると言ったほうが正しいのかもしれません。

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参考本

『あの映画は何人みれば儲かるのか?(TAC出版)』

    
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