経営者として大切な正しい考え方は「企業の方向付け」

経営者には、正しい考え方を持つことが必要です。この正しい考え方を持たない限り、社長としての成功はありません。では、経営者として大切な正しい考え方とは何でしょうか? それは「企業の方向付け」なのです。


企業の方向付け

「企業の方向付け」とは、いわば戦略です。それは、ビジョンや理念に基づいた上に、外部環境や企業の内部環境を分析して、方向付けを決めていくことです。この「方向付け」をどうするかによって、会社の命運が決まります。

これは、会社がうまくいくかどうかの必要条件です。これが違っていたら、もう目もあてられません。どんなに優秀な人がいても、会社はおかしくなります。経営を「管理」だと考えている経営者は沢山いますが、「管理」は正しい方向付けができているという前提があって、初めて生きてくるものです。

方向付けが違っているのに正しい管理がなされてしまうと、むしろ会社は早く崖っぷちに到達するだけです。間違った方向へ、それが正しいという前提で、急速に進んでいってしまうからです。つまり「方向付け」が正しくなされていることが、会社が成功する上での大前提と言えます。

何をやるかを決める

「方向付け」とは、「何をやるか、何をやめるかを決めること」です。それは会社全体の場合もあり、また部門を預かる立場にある人であれば、部門で何をやるか、やめるかを決めることでもあります。

大切なのは、経営者が「何をやるか、やめるか」を正しく決める判断能力を持つこと。さらにその大前提として、経営者の考え方が確立していることが重要なのです。

QPSをおさえよ!

会社の方向付けを行なうとき、一番見極めなければならないことは、実は「お客さまの動向」です。自社のお客さまが何を求めているのかを見つけ出すことが、方向付けの最重要課題であり、基本中の基本です。

このとき、他社との違いを分析するツールとして使うのが「QPS」という考え方ですクオリティ(品質)、プライス(価格)、サービスの3つです。お客さまは、このQPSの組み合わせで、自社を選ぶか他社を選ぶかを決めますから、お客さまの求めているクオリティ、プライス、サービスの組み合わせを見極めることが、正しい方向付けにおいてまず最も大切なことなのです。

このQPSの組み合わせは、時々刻々と変わっていきます。お客さまの懐具合や、経済環境に影響されるからです。

サブプライムローン危機後のような景気が悪化したときであれば、給料が下がっていますから、お客さまが今まで求めていたものと同じクオリティ、同じサービスのものを、より低い値段で提供することが求められることが多いのです。

実際に、1,000円を切るジーンズを各社軒並み販売し始めましたし、コーラ1缶29円、千葉県で1缶19円といった値段で売られているディスカウントストアもあると言います。牛丼の値段も下がりました。

それは、景気が悪くなり、お客さまが求めるQPSの組み合わせ、とくにPに対する要求がどんどん変わっていっていることに、各社が反応した結果なのです。

このように、経営者として大切なことは「企業の方向付け」なのです。

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