今更だけど押さえておきたい! ソニーをまねて成功したアップルのiTunes戦略

今や音楽はYou TubeかiPodで聞く人が大多数を占めているのではないでしょうか。iTunesで成功を収めたアップル。しかし、アップルはかつてのソニーの戦略を真似することで成功していたのです。今更だけど押さえておきた、ソニーをまねたアップルのiTunes戦略を紹介します。


■ソニーをまねて成功したアップル

ハードウェアでの強みを活かせずにプラットフォームの構築に失敗したもっとも顕著な日本企業の例といえば、ソニーでしょう。

■音楽市場を制していたソニー

ソニーは、コンピュータから携帯電話、テレビにいたる数多くのエレクトロニクス製品をリンクさせるテクノロジー開発に取り組んできていますが、残念ながらいまのところ期待された成果は出ていません。

しかし、ソニーは「ウォークマン」や、その他多くの音楽再生用機器を発明し、デジタルコンテンツの量(コロンビア・ピクチャーズ、CBSコードのほか、MGMを買収)では群を抜いていましたが、アップルの後塵を拝してしまいました。

■ソニーを真似たアップル

アップルが音楽ダウンロードサービスを開始したのは、2003年4月です。当時の音楽レーベルの共通の悩みは、インターネット上での海賊版、著作権侵害にいかに対処するかでした。

そこでアップルは自社が開発したクイックタイムという、動画や音声を著作権を守りながら配信できるソフトウェアを中心とした音楽配信サービスiTunesと、持ち歩きができるハードディスクドライブであるiPod端末を市場投入したのです。レーベル各社は著作権侵害を回避するための方法として、このサービスに飛びつきました。

さらにアップルの強さの1つとして、優れたデザインやユーザーインターフェースなどの「右脳的な力」の素晴らしさもあげられるでしょう。機能ばかり詰め込んでもそれほど違いが出ないようになってきている中で、モノづくりにも、こうした「右脳的な力」が重要な要素になってきていると考えられます。

■ソニーの失敗

アップルの音楽配信におけるプラットフォーム戦略は、まさしくソニーのプレイステーションでのプラットフォーム戦略を踏襲していました。それにもかかわらず、ソニーは自社の成功から学ぶことができませんでした。

1つにはデジタル権利の管理や海賊版の問題をめぐって、ソニー・ミュージックと社内のエレクトロニクス部門の間で利害関係の齟齬が生じたことで、ソニーのデジタル・テクノロジー開発は逆に妨げられる結果になったのかもしれません。

ソニーに「プラットフォーム戦略思考」が欠けているからであり、そのために競争力を備えたソフトウェア・メーカーとなることができないのではないかと考えることができます。メーカー発想からの脱却が必要だったのです。

このようにビジネスは、真似することも大切なのです。アップルもiPhoneの苦戦が伝えられており、今後アップルを真似することでアップルを超える企業が出るかもしれませんね。

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