なぜ中小企業では社長のキャラクターが大切なのか

中小企業の経営においては、「会社にとって本当に必要なものはなにか」の判断を見誤らないことが重要です。経営において「なにを大切にするのか」が社長のキャラクターになり、判断のためのもの差しにもなります。


伝説の失敗事例

創業40年、社員は35 人という、比較的大きな町工場で、先代社長が脳溢血で急逝、跡を継いだのは当時、銀行の支店長だった長男でした。
二代目社長となった長男は、銀行での経験を生かして、経営効率を上げる方針を打ち立て、ふたつのことを決めました。
朝礼の廃止と、トラックによる製品配達の廃止です。
このちょっとした改革で、売上はすぐにアップしました。
ところが、3年後、この会社は業績が悪化してしまいます。
一体どうしてでしょうか?

大切なものを捨てていた

実は、二代目社長の行った経営合理化によって、それまで会社を支えていた透明資産を知らず知らずのうちに捨ててしまっていたからです。
ムダだと思ったものが本当はムダではなかったのです。
では、この会社の大切なものとはなんだったのでしょうか?
それは、社長と社員間のコミュニケーションと、顧客とのコミュニケーションのふたつでした。

判断のためのもの差しを明確に

経営の合理化は決して否定すべきものではありません。
断捨離ではありませんが、捨てるべきものは捨てたほうがいいのです。
なにを大事にするのか、その判断のためのもの差しさえ、はっきりわかっていれば、たとえ、一時的に経営が下向いてもいくらでも取り返しがききます。

社長のキャラクターこそ「見える化」が必要

では、その判断のためのもの差しとなるのはなんでしょうか?
中小企業の経営の場合、それは「社長のキャラクター」になることが多々あります。
この社長のキャラクターこそ、「透明資産」の最たるものでしょう。
中小企業の場合、社長のキャラクターこそ、「見える化」しておかないといけないのです。

社長のキャラクターを経営に生かす

「経営者としてなにを大切にするのか、なにを大事に思って事業を立ち上げたのか」こそが社長のキャラクターになります。
経営をするうえでなにを大事にし、なにをいらないと判断するのか。
それが社長のキャラクターを作り、会社のカラーを作っていくのです。
中小企業の経営で大事だとよくいわれる社長のキャラクター。
それをどうやって経営に生かし、かつまた次代につないでいくのか、その大切なものを探すためのヒントも「透明資産」にはあります。

【まとめ】

・経営の合理化では、「なにを大事にするか」を判断するもの差しがはっきりしていることが重要です。
・中小企業の場合は「社長のキャラクター」が判断のためのもの差しになることが多々あります。
・会社の「透明資産」には、社長のキャラクターを経営に生かすヒントも隠れています。
★参考になりましたか? あなたの会社でも、社長のキャラクターの「見える化」に取り組んでみてはいかがでしょうか。

参考図書『社長! 「透明資産」に気づけば資金繰りが好転します。』東邦出版株式会社 (2016/11/1) 著者:小山範之

    
コメント