エリートと美意識

これまで経営というのは、分析、論理、理性に重心が置かれてきたが、これからのビジネスにおいて必要なものは美意識、それを敷衍すると直感と感性である。そうした斬新な提案をしているのが山口周による『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」』(光文社新書)です。


画期的なビジネス本

確かにこれまでのビジネス書は、どのように仕事をこなしていくかといった論理や、どのように仕事に挑むのかといった理性、さらには経営の常套である分析に重心が置かれてきました。これまでのセオリー通りにできる場所ならば、それでも安泰でしょう。しかし、複雑化、不安定化するビジネスシーンにおいては、より柔軟な対応力が求められることはいうまでもありません。

世界の標準

例えば世界のグローバルスタンダードに対応した企業は幹部をアートスクールに送り込んでいるケースが紹介されています。それは趣味や知識自慢としての美意識を鍛えるだけのものではありません。ビジネスにおいて哲学や、美術などのアートの感性が求められているのです。これはデザインなどの規格的なものともまた別の世界です。いわば、答えのない問いに立ち向かうために、アートが求められているといえるでしょう。

    
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