社長失格した社長が語るネットベンチャーの新しい組織の形。給料はいらない。

社長失格という本をご存知ですか? 現在でもロングセラーを重ねている名作です。一度は会社を潰し、人生に迷いながらも社長復活をした板倉社長。失敗から学んだこそ、考えた新しいネットベンチャーの組織の形を紹介します。


■給料はいらない。全てストックオプション

板倉社長が率いる新会社シナジードライブでは、四半期ごとに、それまでの成果をもとにストックオプション付与を行っています。固定的な給料の支払いがない代わりに、将来の成功報酬配分の手段としてストックオプションを付与しています。

ただ、板倉社長は基本的にストックオプションには反対の考えでした。なぜなら、ストックオプションの発行によって、既存株主は自らの持ち株比率の希薄化が避けられないからです。ストックオプションは、既存株主からストックオプション取得者への極めて有利な価格での株式取得権利付与と言えるからです。だから、もし被雇用者が労働に対する正当な対価を給与で受け取っているとすれば、ストックオプション付与に合理性はありません。同社の株式がほしければ、給与を貯め、市場価格で同社株式を取得するのが妥当だからです。

そこで、板倉社長は、すべてのメンバーに対するストックオプションの付与数と累積取得数はオープンにしています。全体ミーティングによって、すべてのメンバーが納得するまで協議し、決定しているのです。つまり、皆でつくる企業価値を皆で分け合っているのです。この方法は、事業の成功を確信する人でなければ受け入れることができません。だから、同じ夢を共有できない人は最初から排除できるとともに、自らが積極的に価値提供を行わなければ自らの報酬が得られないのです。また、価値を提供すればするほど自らの報酬が増大することになります。

こうした条件であっても、我こそはという才能が続々と集まってきます。その結果、メンバー全員の「ベクトル」が一致し、企業価値の最大化にすべてのメンバーが尽力することが可能になるというのです。

確かに会社を経営している側からすれば、給料は払っているのにストックオプションを要求されると、「それは違うよな…」と思うものです。それよりも、本当の成功を追い求めるために、給料は設定せずに、純粋なストックオプションでリターンを返すというのは合理性に適っているのではないでしょうか。新しい組織の形として参考にしてみてはいかがでしょうか。

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