JALも建て直した稲盛和夫の「アメーバ経営」による組織管理

2010年1月に会社更生法の適用を行ったJALを建て直した京セラ創業者の稲盛和夫さん。そこには今まで稲盛和夫さんが培ってきた「アメーバ経営」に秘密があります。いったい「アメーバ経営」とはどんな経営手法なのでしょうか?今回は、「アメーバ経営」による組織管理を紹介します。


■アメーバ経営とは

「アメーバ経営」は、大きな組織を独立採算で運営する小集団に分け、その小さな組織にリーダーを任命し、共同経営のようなかたちで会社を経営する経営方法です。

■共同経営者としての仲間を育てるアメーバ経営

「どんな会社でも、経営者とは孤独なもの。トップとして、最終的に決断を下し、責任を負わなければならないので、つねに心細さがつきまとう。私の場合、それまでに会社を経営した経験もなかったため、なおさらのことだった。」

と稲盛和夫さんは語ります。そこで、必要に応じて組織を小さなユニットに分割し、中小企業の連合体として会社を再構成し、そのユニットの経営をアメーバリーダーに任せることによって、経営者意識を持った人材を育成しているのです。

■アメーバ経営の組織編成

アメーバ経営における組織編成は、このように「まず機能があり、それに応じて組織がある」という原則にもとづいて、最低限必要な機能に応じたムダのない組織を構築することが基本となっています。

アメーバ経営の目的に、経営者意識を持つ人材育成にある。たとえ現段階で十分な経験や能力がなかったとしても、リーダーとなる可能性のある人材を発掘し、その人材にアメーバリーダーを任せていくことを大切にしているのが強さの秘密です。

■アメーバ組織を分ける3つの条件

事業として成り立つ単位にまで細分化するが、ただ細かくすればよいわけではありません。

  • 1. 切り分けるアメーバが独立採算組織として成り立つために、「明確な収入が存在し、かつ、その収入を得るために要した費用を算出できること」
  • 2. 最小単位の組織であるアメーバが、ビジネスとして完結する単位となること
  • 3. 会社全体の目的、方針を遂行できるように分割すること

アメーバは、分けることが可能だからといって、小さく分ければ分けるほどよいというような単純なものではありません。会社全体としての方針を貫くことができるような単位にしか分けてはならないのです。

■朝令暮改

アメーバ経営の特長は、リーダーの意志に対して、現場が「打てば響く」ように即応することです。

「これはいい」

と思えばすぐに手を打つ。また考えてみて

「これはダメだ。こうするべきだ」

と思えば、部下に「すまん」と言って、すぐ直します。アメーバ経営を実践する際、現在の組織が市場の実態に合っているかどうかをつねに考え、臨機応変に組織を組み直しているのです。

なぜ「アメーバ経営」による組織管理がここまで強いのか理解できましたね。上を目指すビジネスマンなら、稲盛和夫さんの「アメーバ経営 」を読むことをおすすめします。

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