会社の人事では弱みを重視してはいけない! 強みを重視せよ!

会社の人事を考えるときに、その人の強みよりも弱みばかり考えていませんか? 実は、人事では弱みを重視してはいけません。強みを重視する必要があったのです。


成果を上げるには強みを活かす

成果をあげるためには、人の強みを生かさなければいけません。弱みを気にしすぎてはいけないのです。

強みを活かすことが組織の機能

強みこそが機会なのです。強みを生かすことは組織に特有の機能です。組織といえども、人それぞれがもっている弱みを克服することはできません。しかし組織は、人の弱みを意味のないものにすることができます。組織の役割は、人間一人ひとりの強みを、共同の事業のための建築用ブロックとして使うところにあります。

成果をあげるためには、強みを中心に据えて異動を行い、昇進させなければいけません。人事においては、人の弱みを最小限に抑えるよりも、人の強みを最大限に発揮させなければならないからです。

リンカーンは人の強みをうまく活かした

リンカーン大統領は、グラント将軍の酒好きを聞いたとき、「銘柄が分かれば、ほかの将軍たちにも贈りなさい」といったという。ケンタッキーとイリノイの開拓地で育ったリンカーンは、飲酒の危険は十二分に承知していた。しかし北軍の将軍の中で、常に勝利をもたらしてくれたのはグラントだった。事実、彼を最高司令官に任命したことが、南北戦争の転換点となった。酒好きという弱みではなく、戦い上手という強みに基づいて司令官を選んだがゆえに、リンカーンの人事は成功した。

人の弱みに配慮した人事は平凡な人事止まり

人の弱みに配慮して人事を行えば、うまくいったところで平凡な人事止まりとなります。強みだけの人間、完全な人間、完成した人間を探したとしても、結局は平凡な組織をつくってしまうからです。

大きな強みをもつ人は、ほとんど常に大きな弱みをもちます。しかも、あらゆる分野で強みをもつ人はいません。人の知識、経験、能力の全領域からすれば、偉大な天才も落第生となります。

できることではなく、できないことに気をとられ、弱みを避けようとする者は弱い人間です。しかし、部下が強みをもち、成果をあげることによって苦労させられた者などひとりもいません。

アメリカの鉄鋼王アンドリュー・カーネギーが自らの墓碑銘に選んだ「おのれよりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る」との言葉ほど、大きな自慢はありません。まさに、これこそが、成果をあげるための処方なのです。カーネギーの部下たちが優秀だったのは、カーネギーが部下の強みを見出し、それを仕事に適用させたからです。

人事を考えるときは弱みよりも強みを第一に考えましょう!

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