試行錯誤が下手な会社は成功できない

税理士である村形聡さんは、20年以上、800社もの会社を担当し、会社を成功させる法則があると言います。それは、「試行錯誤が下手な会社は成功できない」ということです。試行錯誤が下手な会社は成功できない理由を新刊「社長のための非常識な会計のルール」より紹介します。


■失敗する会社

失敗する会社は、試行錯誤が下手で何も試さない傾向にあります。ちょっとしたアイデアがあっても、いろいろと屁理屈をこねて、結局は試しません。試行錯誤を試さないから、経営のレベルアップをすることがないのです。

■成功する会社は試行錯誤が上手

成功する会社は、業績を上げるために、いろいろなことを試しています。うまくいかなければ、すぐにやめて次のことを試しています。試行錯誤を上手に繰り返している会社は、成功しやすい会社なのです。

成功する会社は、無数のアイデアを試し続けているので、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ようになります。また、

「どうして、この作戦はうまくいったのか」
「成功した作戦の共通点って何かないか」

と、よく考えながら次の一手を打っていくので、成功確率も次第に高まっていきます。もちろん、失敗事例もどんどん増えますが、貴重な経営の経験値となります。

「こういうやり方は失敗しやすい」
「こういう失敗は二度と犯してはならない」

こういった失敗事例は、成功事例よりも大事なノウハウになることが多いのです。

■経営センスよりも経験値

経営の巧拙は、50%が才能、50%が経験値といえます。「経営センス」を持ち出す人もいますが、センスがいい経営者の「経営センス」とは、結局のところ「経験値」なのです。

いろいろなことを経験しているから、他の人が知らないことを知っており、独自の判断基準も持っています。しかし、経験値はほかの人から見ると、手品を見ているように不思議なことに思えるため「経営センス」という言葉でごまかしているのです。

■試行錯誤を成功させるポイント

経営を成功させたいのであれば、自ら進んで試行錯誤の世界に足を踏み入れることが大切です。ただし、いろいろ試せば失敗もします。失敗しないうちに完璧な手を打ち続けるのは神様でもない限り不可能です。試行錯誤のポイントは、

「なるべく早く失敗に気づき、なるべく早く中止する」

ことです。被害を最小限に食い止めるために、迅速に撤収することが大切です。例えば、高いお金を払って雑誌広告を打ったとします。

「今月は成果が上がらなかったけど、もう少し続けてみよう」

ここまでは、問題ありません。でも、2カ月続けて効果がなかったときに、

「なるほど、この雑誌にこういう広告を載せてもダメなんだな」

と判断し、広告の中身を改善したり、雑誌広告そのものの中止を決断することができれば、たった2回の広告掲載料で、まずまずの経験値が得られます。ところが、試行錯誤の下手な経営者は、いつまでも淡い期待を胸に、広告掲載を続けてしまいます。広告費の垂れ流しとなってしまいます。経験値はたまりますが、ずいぶんと高い授業料になってしまいます。

試行錯誤で失敗をしないために、いろいろなプランを試す際に、必ず計画値を作り、結果が計画をどの程度下回ったら失敗と判定するか、その基準をあらかじめ設けておくことが大切です。

初めから計画があるから、それを実績と比較して、成功したか失敗したかを判断できるようになります。計画がないと、成功か失敗か判断できないのです。経営に予算を作って、実績との比較を経営に活かすのは、試行錯誤や学習を最適化するために非常に重要な手法です。

会社を成功させるためにも、試行錯誤がポイントです。「社長のための「非常識な会計」ルール」では、会社に本当に役立つ会計ルールだけでなく、長年の経験から導き出した会社を成功させる法則がたくさん紹介されているおすすめの一冊となっています。

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