ホリエモンは本当に悪だったのか? ホリエモンと藤田晋の友情

2013年3月27日出所を果たした元ライブドア社長ホリエモンこと堀江貴文。何かと行動や新しいビジネスが注目されています。粉飾決算の罪に問われたのですが、ライブドアよりもひどい会社は他にもたくさんありました。サイバーエージェント藤田晋社長著書「起業家」でライブドア事件について次のように語っています。ホリエモンは本当に悪だったのでしょうか?


■サイバーエージェント藤田晋社長が語るライブドア事件

堀江さんが犯罪容疑者としてパトカーで搬送されていく姿を見て、何か自分の将来がどす黒いもので覆われたような感覚がして、茫然となり座り込んでいました。人とは違う生き方をする者への、世間からの冷たい仕打ちを目の当たりにしたような気がしたのです。

起業家として、ゼロからベンチャー企業を立ち上げていくと、世間の反感を買ったり、既得権益を持っている人から邪魔されたりします。それでも前に進み続けるためには、強靭でタフな精神が必要です。しかし、何か巨大で抗えないものに負けてしまった……そんな感覚だったのかも知れません。

かつて堀江さんに対して嫉妬心を胸に抱いたこともありました。ライバルの失脚を喜んでもおかしくないのかも知れません。しかし、これだけの大きな事態を目の当たりにすると、そんな小さなこと全部が一瞬で頭から消え去りました。

堀江さんは、同じ時代を共にゼロから会社を創って頑張ってきた戦友ともいえる友人です。経営手法は私とは真逆なほどに違うけど、共に、社会や株主からの激しい重圧を孤独に背負い、期待に応えたい一心でいつもぎりぎりのところで逃げずに戦ってきたつもりでした。

多くのものを犠牲にして、失い、それでも狂ったように働いてきました。事業内容について批判されることがあっても、結局はインターネットという新産業の発展に貢献し、多くの新しい雇用を生み出し、税金を納めていることは国の発展に寄与していると自負していました。

起業家という職業は立派な仕事だと、誇りを持っていました。その職業が逮捕に繋がるようなものであったとは、到底受け入れられません。その時、容疑となったライブドアの問題の実際のところはよく知らなかったですし、分かりませんでした。

社長業をしていると、本当に犯罪の匂いのする経営者に出会うことがあります。脇の甘い起業家は、あっという間に騙されたり、犯罪に巻き込まれたりしてしまいます。だから、悪い人だと見抜けなければ、長く生き残ることはできません。

私は自分では、そういう人を見抜いて距離を置くのが得意だと自負しています。堀江さんは、自ら望んで目立った分、叩かれることは仕方がないのかも知れません。それは目立って得られるものの代償です。

また、正論を言い過ぎて人の気持ちを考えない時があるし、やったもの勝ちが過ぎることもありました。でも、犯罪に手を染めるようなタイプの人間には、私には到底思えませんでした。

逮捕当時、堀江さんが世間でものすごく叩かれていたので、堀江さんと関わると損をするという人もいました。しかし、ネットバブル崩壊後、良い時は寄ってきていた人たちが、周りから一斉に消えていったのを私自身が経験していました。だから自分は絶対に堀江さんに対する態度を変えないと決めていたのです。

むしろ、経営者のライバルではなくなって、初めて自然と友人として接することができるようになった気がします。

本当にホリエモンが悪だったのか、その真相はわかりません。しかし、これからのホリエモンの活躍には目が離せません。どのような新メディアを立ち上げるのか楽しみです。

次の記事

「一流企業に学ぶ会社経営! サイバーエージェント代表藤田晋がアメーバ事業に踏み切った理由。」

前の記事

「起業家は、週に110時間働け! サイバーエージェント藤田晋に学ぶ起業初期の時間術」

参考本

「起業家(藤田晋)」

    
コメント