松下幸之助が教えてくれる! 会社経営における共存共栄の大切さ

パナソニックを一代で作った名経営者松下幸之助。彼から学ぶ経営哲学は素晴らしく、現代の経営においても大切な原則を教えてくれます。今回は、会社経営においてで切な共存共栄の大切さを紹介します。


■共存共栄は自然である

松下幸之助さんはこう言っています。

「企業は社会の公器である。したがって、企業は社会とともに発展していくのでなければならない。企業自体として、絶えずその業容を伸展させていくことが大切なのはいうまでもないが、それは、ひとりその企業だけが栄えるというのでなく、その活動によって、社会もまた栄えていくということでなくてはならない。また実際に、自分の会社だけが栄えるということは、一時的にはあり得ても、そういうものは長続きはしない。やはり、ともどもに栄えるというか、いわゆる共存共栄ということでなくては、真の発展、繁栄はあり得ない。それが自然の理であり、社会の理法なのである。自然も、人間社会も、共存共栄が本来の姿なのである」

■関係先を犠牲にしない

企業が事業活動をしていくについては、いろいろな関係先があります。仕入先、得意先、需要者、あるいは資金を提供してくれる株主とか銀行、さらには地域社会など、多くの相手とさまざまなかたちで関係を保ちつつ、企業の経営が行われています。そうした関係先の犠牲においてみずからの発展をはかるようなことは許されないことであり、それは結局、自分をも損なうことになります。すべての関係先との共存共栄を考えていくことが大切であり、それが企業自体を長きにわたって発展させる唯一の道なのです。

たとえば、需要者の要請にこたえてコストダウンをしていくために、仕入先に対して値段の引下げを要望することは、どこでもあることですよね。しかし、その場合に、ただ値引きを要求するだけではいけないのです。値段を下げても、相手の経営が成り立つ、いいかえれば、相手側の適正利潤が確保されるような配慮が必要なのです。

松下幸之助さんは常にそのように考えて、経営を行いました。仕入先に値下げを要請するときでも、それによって相手側が損をしたのでは困るということは念を押します。もし相手側ができないという場合には、その工場を見せてもらうなどして一緒に工程などの改善をはかり、値下げしてもなお十分な適正利益を確保してもらえるような道を考えるようにしていました。だから、値下げを要望しても、結果的にはかえって喜んでもらえるというような状態であったのです。

このように、仕入先に対しては先方の適正利益というものを十分考えることが大切です。一方で、商品の販売を担当する得意先に対しては、こちらも大いに勉強するとともに、必要な適正利益を取ってもらうようにします。同時に、需要者にも、適正な価格で買ってもらえるように、商品政策、販売政策を考えていきます。このような形で、全体が適正利益を得つつ共存共栄していくことが大切なのです。松下幸之助の会社経営の哲学は非常に勉強になります。

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