「夢をかなえるゾウ」を読む

「夢を叶える」は、どの時代も魅力的な言葉として響きます。このタイトルがつけられた本の古典的なベストセラーとも言えるものが水野敬也による『夢をかなえるゾウ』(飛鳥新社)です。


どんな本?

タイトルくらいは聞いたことがあるという人もいるかもしれませんが、「夢をかなえるゾウ」とはそもそもどんな本なのでしょうか。うだつのあがらないサラリーマンの前に象の神様、ガネーシャが現れます。ガネーシャはインドや東南アジアなどで幅広く信仰の対象となっている神様です。なぜ人気者であるかといえば現世利益に効果があると言われているからです。商売繁盛、受験祈願、あるいは病気回復など、あらゆる願いごとに有効とされているためですね。

読んでいて面白い

ある種ガネーシャは夢をなんでも叶えてくれそうな存在としては、うさんくささみたいなものを帯びているとも言えるでしょう。しかしながら、そうした神様であるからこそ人間くさいとも感じられるのです。ガネーシャはサラリーマンに対して「靴を磨け」「コンビニで募金をしろ」といった指令を下します。それらは適当なことを言っているようでいて、私生活の中でついないがしろにされがちなことに対するちょっとした工夫としても機能していきます。いわば必然がそこには存在しているのです。楽しみながら自分の生き方を見つめ直したいという人にはおすすめの本です。

    
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