成功体験は生ごみと同じ! クレディセゾン社長林野宏に学ぶ成功をつかむコツ

人は成功した時ほど安心をしてしまいます。しかし、成功しているときこそ次の一手を打つ必要があります。なぜなら、成功体験は生ごみと同じだからです。今回は、クレディセゾン社長林野宏に学ぶ成功をつかむコツを紹介します。


成功体験のときほど次の一手が大切

カード業界ナンバーワンに上りつめていたクレディセゾンに緊張が走りました。相次いだ貸金業法改定や割賦販売法改定、さらに過払い返還訴訟という三重苦によって、それまで好業績が続いていた消費者信用各社の業績が悪化。ほぼ壊滅に近い状態になったのです。

クレディセゾンは何とか生き残りましたが、当時の主要な消費者信用会社は次々と再編成を繰り返して銀行の傘下に入りました。業界は厳しい状況に追い込まれていました。消費者金融業界は、ほとんどが壊滅状態です。

健全に運営されていた会社が法整備により突如、窮地に追い込まれたのです。このことからわかったのは、成功体験は、いつか必ず陳腐化して役に立たなくなるときがやってくるということです。うまくいったときほど成功体験にしがみつかず、次の一手を打っておかなければなりません。

成功体験は人を酔わせます。環境が変わっていても、成功体験に酔った本人はそれに気づかず、同じ方法を繰り返します。何かおかしいと酔いがさめたときは、もう後の祭り。時代遅れの方法論しか知らない窓際族になっています。

仕事が個人で完結しているなら、成功体験に酔うことも自己責任で済ませることができるでしょう。厄介なのは、成功体験に酔った人が出世した場合です。仕事で成功を収めた人は、評価されて出世します。それは当然のことです。しかし、幹部になっても成功体験を引きずっていると、組織に悪影響を与えます。

同じことは企業レベルでも起こりえます。市場は量的にも質的にも変化しているのに、それを無視してバカの一つ覚えのように同じ戦略で動いている企業は少なくありません。だからこそ急激な環境変化に対応できず、消えていった会社が後を絶たないのです。

成功体験は早く捨てよ

成功を収めた直後は体力に余裕があり、多彩な選択肢の中から効果的なものを選べます。しかし、状況が変化して余裕がなくなってからだと、選べる選択肢が限られてきます。どうせいつかは次のチャレンジをしなければいけないのだから、余裕があるうちにチャレンジしたほうがいい。いつまでも成功体験の思い出に浸っている場合ではないのです。

もし過去を振り返るなら、失敗体験のほうがずっと役に立ちます。成功体験は「危機感の欠如」、「現状への執着」を生みますが、失敗体験は「危機感の醸成」、「未来へのチャレンジ」へとつながります。後者のほうが成果につながりやすいことは、言うまでもないでしょう。

成功体験を振り返るのは、リタイアしてからで十分です。若い人は、なおのこと成功体験にしがみついてはダメです。これから次々と成功のチャンスが目の前を通り過ぎていくのに、過去の成功体験に縛られていたら、それらのチャンスを見逃すことになります。

うまくいったときほど心を鬼にして、成功を捨て去る。それが次の成功をつかむコツなのです。

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