「成功法則」と「揚州商人」

東京を中心に大人気の中国ラーメン店「揚州商人」。なぜ、「揚州商人」は差別化の難しいラーメンチェーン店で成功をしたのでしょうか? 「成功法則」と「揚州商人」について、創業者の三好さんに伺いました。


「成功法則」と「揚州商人」1. 「労多くして益少なき仕事」

あるとき、尊敬する稲盛和夫京セラ名誉会長と話をしていたときに、

「政治には王道と覇道がある。王道というのは尊敬されて治める道、覇道というのは力づくで治める道である。商売にも王道と覇道がある。商売の王道とは、労多くして益少なき仕事。覇道は労少なくして益多き仕事である」

三好さんはこの話を聞いたとき、「えっ?」と思って稲盛さんに質問しました。

「王道が労多くして益少なき仕事だったら、儲からないじゃないですか。儲からないと、会社が大きくならないじゃないですか?」

すると、稲盛さんは次のように答えました。

「大丈夫。そういう仕事は誰もやりたがらないから、空いているんだ。要するに競争相手がいないので独占できるんだ」

そして、三好さんは稲盛さんの言うとおり、「揚州商人」のラーメンを約20種類、チャーハンも3種類にし、すべてを一つひとつ手作りすることにしました。だから、普通のラーメン屋に比べたら、労はかなり多く、益は少ないのです。その結果、誰も真似しようとしてこないので、「揚州商人」は競争相手の少ない個性的なラーメンとなりました。それが現在の人気にもつながっています。

「成功法則」と「揚州商人」2. 「やったことがないけどやってみよう」

「揚州商人」は、内外装が中国のテーマパークのようだと評判です。「揚州商人」では、開店前、お店のデザインをプロのデザイナーに頼むつもりでした。しかし、デザイナーに見積もりをお願いしたところ、料金が予想以上に高かったため、断念せざるを得ない状況になりました。

三好さんは、お店のデザインを一切したことがなかったので、「どうしようか?」と途方に暮れていたとき、ふと次のような思いが三好さんの頭に浮かびました。

「ちょっと待てよ。内外装のデザインをやったことがないということと、できないということは別の話じゃないか! 誰だって何事も最初はできなかったんだから」

そして、「よしっ、やるぞ!」と決めた瞬間、答えは出たのです。「そうだ、中国に行こう!」と。実際、中国に行って、中国のお店をたくさん見て、写真を撮ってきて、それと同じものをつくったら、すごくいいものができたのです。さらに、やればできるという自信もついたのです。

このように、やったことがないことと、できないということは、じつはまったく次元の違うことなのである。だから、過去にやったことがないということは、何かをあきらめたり止めたりする理由にはならないのです。

そこで、「やったことがないからできない」ではなく、「やったことがないけどやってみよう」に変えていくことが大切なのです。

「揚州商人」は他の誰にもできないことをやり、やったことはないけどやってみるという精神から成功をすることができたのです。人生を成功させる秘訣をもっと知りたい人は、三好さんの著書「マンモスを獲りに行く人、ネズミ捕りを仕掛けて待つ人」を参考にしてみてはいかがでしょうか?

「マンモスを獲りに行く人、ネズミ捕りを仕掛けて待つ人(三好 比呂己)」の詳細を調べる

    
コメント