つんくが成功した秘密! 手取り6万円、地獄の2年があったから学んだこと

つんくさんがボーカルをやっている「シャ乱Q」というバンドがプロデビューしたのは1992年。当時、シャ乱Qの存在を知っている人がいたとしたら、それはかなりディープなファンの方たちです。

なにしろ、デビュー曲のシングルCS「18ヶ月」はまったく売れず、その後も、売れてせいぜい3千枚がいいところ。「シングルベッド」でヒットを出すまでの2年間は、まさに「地獄の2年」でした。しかし、この地獄の日々があったからシャ乱Q、モーニング娘。と成功を果たすことができたのです。


地獄の2年間

ほかの会社に所属する新人のミュージシャンに比べると高待遇ではあったのですが、所属事務所からもらえるのは毎月20万円。当初住んでいたアパートの家賃が、上京してあわてて決めたこともあって8万8千円と高かった。

残りで光熱費や電話代を払って、メシを食って、ライブを観に行って、CDや楽器を買ってとやっていると、当然家計は赤字になる。親や友だちに毎月1万、2万と借りていき、借金はどんどん増えていきました。

楽器を買うために組んだローンも30万円はある。会社からの前借りも25万円くらいにふくらんだ。毎月給料から天引きされるので、手取りは6万円くらいになり、しかたなく親に仕送りをお願いし、それでも生活できず、また借金が増えていくという悪循環です。それなのにパチンコに行ったり…。

未来に希望があればいいけれど、書いた歌詞はディレクターやプロデューサーからダメだしの嵐。このまま引退に追い込まれるかもしれないと思う一方で、5のうち3はダメでも、「待て、待て、待て、あわてるな。残りの3はダメではない」と必死で自分に言い聞かせ、とにかく明日を待つという日々でした。

地獄の2年で学んだこと

けれど、その「地獄の2年」で学んだものは少なくなかった。いや、「地獄の2年」でしか学び得ないものがたくさんありました。

なぜ、シャ乱Qは売れないのか。シャ乱Qより歌がうまいわけでもない、いい曲を書いているわけでもない。そんなバンドが売れているのに、なぜシャ乱Qの曲はヒットしないのか。自分に足りないのはいったい何なのか。

お金はありませんでしたが、時間だけは人の何倍もあったので、とことん考えることができました。すると、おぼろげながらも答えが見えてきたのです。いちばん大事なことを忘れていました。

自分が凡人だと悟る

「それは、自分が凡人であり、凡才だということです」

たしかに歌はうまいかもしれないけど、自分と同じくらいにうまい人はプロにはいくらでもいるだろう。いい曲をつくるかもしれないけど、天才かと問われたら、自分はどう考えても違う。でも、天才ではないかもしれないけど、凡才のなかで頭一つ抜きん出るのは不可能ではないはずだ。

売れる凡才と売れない凡才、売れるプロと売れないプロ、その違いを明らかにし、その差をうめていけば、自分も売れる凡才になれるし、売れるプロになれる。そう確信したつんくさんは、売れているバンドや曲を徹底的に観察し、分析することに時間を費やすことにしました。そのときの経験が、じつはいまに至るまで生きています。

もしデビュー曲が売れていたとしたら、どうすれば売れる音楽をつくることができるかについて、とことん考え抜くこともなく、少なくとも「モーニング娘。」をプロデュースして、成功することはなかったでしょう。

今では大成功を収めたつんくさんですらこう考えています。才能ではなく努力をすることが成功につながるのです。

才能がないと考え、自分にあきらめている人は参考にして欲しい考え方です。

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