保険会社の健全性を見る方法

保険会社が潰れることはないと思う人は多いかもしれませんが、実際、今まで10社ほど破綻をしています。しかも、破綻がわかってからでは契約者は何をすることもできません。今回は、保険会社の財務健全性を見る方法を紹介します。。


保険会社の健全性を見る指標

保険会社が自分より先に破綻してしまったケースは、戦後以降、生保会社8社、損保会社3社が破綻しています。では、保険会社の健全性を見る指標として、「ソルベンシー・マージン比率」、「保険財務力格付け」の2つを見ましょう。

ソルベンシー・マージン比率

ソルベンシー・マージン比率は「支払余力」という意味で、金融庁が保険会社を監督する際に活用されている指標です。大地震や株価の大暴落など、通常の予測を超える、リスクに対する支払い能力を示していて、この比率200%を下回ると、金融庁によって早期是正措置命令が発動されます。

この数値が大きければ大きいほど健全性が高いと考えられていますが、実際には数値が大きければ大きいほど良いとは言いきれません。

例えば、新しくできた保険会社では、分母の保有契約件数自体が少ないため、ソルベンシー・マージン比率が非常に大きく出がちです。契約件数が少ないという事実は、経営的には不安定な状態ということも意味していますので、ソルベンシー・マージン比率が高いから単純に健全だと判断するのは危険とも言えるのです。

また、この指標の留意点としては、公表が年2回(決算時)ということです。「保険会社が破綻してしまう」という切迫した状況では、間に合わない可能性があるのです。

これまでの事例でも、直近に公表された値がたとえ健全な域にあったとしても、みるみる財務内容が悪化して、半年後の決算までもたずに破綻してしまう例が複数ありました。早期是正措置がとられる200%よりもずっと大きな値であったにもかかわらず、破綻した保険会社も事実として多くあったのです。

保険財務力格付

そこで、タイムリーさ、わかりやすさの点でおすすめなのが、保険財務力格付けです。保険財務力格付けには、3つのメリットがあります。

1つ目のメリットは、財務状況に変化が生じれば毎月のように評価がメンテナンスされるため、動向をとらえやすい点です。各社の格付けは、格付け機関のホームページで検索できるほか、変更があった際には新聞などの発表で知ることができます。

2つ目のメリットは、利害関係のない、第三者としての立場からの評価(格付け)を複数見ることができる点です。格付けを行うのは民間の格付け会社で、日本では、

ムーディーズ・インベスターズ・サービス
スタンダード&プアーズ(S&P)
フィッチ・レーティングス
格付投資情報センター(R&I)
日本格付研究所(JCR)

などがメジャーです。これら格付け機関のアナリストが独自の視点から判断するため、同じ保険会社への格付けであっても、格付け機関によって異なる評価になることも珍しくありません。複数の格付け機関による評価を比較し、ばらつきの背景を掘り下げることで、保険会社の財務健全性の動向をつかむためのとっかかりにも活用できます。

3つ目のメリットは、わかりやすさがあげられます。ABCD評価されていて、Aの数が多いほど良いしくみです。いちばんいいのは、AAA。AA、A、BBBまでは合格点ですが、BBより下は要注意といったイメージです。

もしも、自分が契約している保険会社の格付けがどんどん下がるトレンドになったときは、新聞・テレビのニュースやネット、雑誌などで毎月確認しましょう。

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