進駐軍の時代がわかる「火災保険地図」

日々うつろいゆく都市の町並みを知るには地図資料が役立ちます。しかし、現在もっとも細かい地図といえる住宅地図は古いものでも昭和30年代からしかありません。それ以前の町並みを知れる貴重な資料として火災保険地図があります。


火災保険地図とは?

火災保険地図は戦中から戦後にかけて民間業者によって作られた地図です。火災保険料の算定のために作られました。

例えば、路地裏にある建物ならば、道路に面した建物よりも延焼の可能性が高くなるので保険料は高くなります。さらに、普通の住宅よりも飲食店の方が日常的に火を使うので火災の可能性が高くなります。そういった細かい建物の作りや形状や立地から保険料を算定する資料として使われたのです。

職種別に記載

もっとも細かい作りなのが終戦直後に作られたものです。そこにはアメリカに占領された東京の姿がしっかりと記録されています。

アメリカに接収された建物から、巨大な邸宅の居住者の名前も記録されています。さらに銀座など繁華街の町並みについても詳細な調査がなされています。雑居ビルに入った、ショットバーやクラブの名前も記載されています。当時の時代風俗を知ることのできる第一級の資料であると言えるでしょう。

郷土資料として閲覧可能

火災保険地図は、郷土資料として東京都内の各区立図書館が地域の火災保険地図を保存しています。さらに、東京都立中央図書館は都内のすべての地図を保存しています。

「詐欺発覚のホールインワン保険ってなんだ?」の詳細を調べる

    
コメント