ライフネット生命岩瀬大輔に学ぶ「保険」に賢く加入するための7つのポイント

結婚や子供が生まれたら生命保険に加入することを考えます。そこで悩むのが、どの生命保険にするのか悩みます。補償内容はどうしようか、保険料安くならないかな、ネット保険にするか対面形式にするか…保険選びに悩んでいる人にライフネット生命社長の岩瀬大輔が考える「保険」に賢く加入するための7つのポイントを紹介します。


1. 死亡・医療・貯金の3つに分けて考える

複雑なようにみえる生命保険も、「何のために備えるか」という観点から見れば、すっきり3つに整理することができます。

死亡保障
医療保障
貯蓄

それぞれについて、実際にどれだけのお金が必要かを押さえた上で、どうやって備えるかを考えます。また、複数の機能を合体させた商品ではなく、できるだけシンプルな機能の商品を選ぶようにします。

また、「保障と貯蓄は分ける」という観点から、満期金やボーナス金などがついていない、シンプルな保障商品を選ぶことが大切です。

ポイントは、「生命保険がすべてではない」ということです。遺族年金や健康保険などの国による保障や死亡退職金などで得られるお金を考えた上で、不足する部分のみを生命保険で補うようにします。

参考リンク

「遺族年金」

また、貯金こそが最大の備え(いつ、どんな用途に使ってもいい、手数料がかからないお金)になることを忘れずに、保険料を払いすぎるよりも、まずは堅実に貯蓄をしていくことを心がけます。

2. 加入は必要最小限に

生命保険は、ほとんどの人にとっては、かけ捨てに終わる可能性が高い出費です。しかし、入り方によっては、生涯にわたって1000万円近い保険料を払い込むことになる高い買い物です。そして、保険料の手数料は極めて高いです(定期保険では3~6割)。

そのため、生命保険への加入は必要最小限にするべきです。国や企業による保障を確認し、不必要な特約はつけず、期間は限定して加入するなど、できるだけ工夫をして、保険料を節約し、差額を貯蓄に回しましょう。

3. 死亡保障は安い定期保険で

生命保険の基本は、残された家族のための保障です。「時間を買うための高い買い物」という視点から、子どもが独立するまで、老後の生活費が準備できるまでなど、期間を限定した「定期保険」に加入ましょう(10年、20年定期など)。

「亡くなったら保険金が払われる」という機能は、どこの会社もそれほど変わりません。よって、特約などがついてないシンプルな商品を、できる限り安いネットなどの直販チャネルで買うのがおすすめです。

必要保障額は人によって異なりますが、平均的な世帯の保障額は3000万円、子ども1人当たりの教育費が1000万円という数字をひとつの目安としましょう。自営業の人は、サラリーマンよりも年金が少ないので、少し多めに保障を上乗せしておきます。

それ以外も、不安であれば保障を多めに(4000万~5000万円)確保します。ネット生保などの割安な生保であれば、多少保障金額が多めであっても、保険料はそれほど高くなりません。

高齢になると定期保険には加入できないか、加入できても保険料がとても高くなるので、どうしても死亡保障が必要な人は、終身保険を選ぶのも、一つの手です。

4. 医療保障はコスト・リターンを冷静に把握

いざというときの医療費がいくら必要なのか、また医療保険にいくら保険料を払って、いくら給付金として戻ってくるのか、冷静に把握した上で、自身がしっくりくるコスト・リターンの商品を選ぶようにしましょう。

日本は高額療養費制度があるため、健康保険の保障は手厚く医療費の自己負担には上限があります。見えないリスクを恐れるよりも、冷静に、払い込む保険料と期待できる給付金とのバランスをよく見て選ぶべきです。

参考リンク

「高額療養費」

標準的な医療保険の売れ筋は「入院1日1万円、1泊2日から」といったタイプの短期入院保険は、払い込む保険料と期待される給付金の倍率がそれほど高くありません。例えば、年4~5万円を保険料として払い込んで、平均して10万~20万円の給付金をもらうといった程度です。

このような商品構造を理解した上で、それでもこのタイプの医療保険が必要かどうか、決めるべきです。専門家の中には、「短期入院の保険よりは、貯蓄をして備えよう」と主張する人も少なくありません。「安心を買うお守り」という心理的な効果とのバランスを考えて、選ぶべきです。

仮に医療保険に加入するとしたら、「日額1万円、1入院60日限度、終身タイプ」のものを標準として考えましょう。これで大半の入院による出費は無駄なくカバーできます。医療保険もネットタイプの手数料が安い商品を選ぶべきです。先進医療も保障に含まれていれば、なおよいでしょう。

がん保険は、がん以外の病気では支払われない(上皮内がんのように治療の見込みがあるものは給付対象外のものが多い)という欠点はありますが、家系などでがんが心配な方は、加入を検討すべきです。診断一時金などで100万円、300万円などの大きな金額をもらえるものもあります。入院日数が長いものよりも、診断一時金が高いものを選ぶようにします。

若いうちの思わぬ病気・怪我には保険で備えるべきですが、高齢になってからの医療は、いつかは直面するものだから、保険に頼りすぎることなく、自身の貯金でも医療費を用意しておく必要があります。

5. 貯蓄は金利が上がるまで

生保を通じて貯蓄することには、一括収納で強制的に貯蓄してくれることと、長期で高い利回りを期待できる、というメリットがあります。

一方、解約返戻率があるため途中で解約しづらく資金を他の用途に使えないこと、他の金融商品と比べて手数料が高いこと、そして低金利の環境下では長期で低い利率で固定してしまうことになる、というデメリットがあります。

現在のような低金利が続く間は、保険は保険、貯蓄は貯蓄で分けて準備すべきです。保障は保険で確保して、貯蓄は自身で給与の一部を自動積立するなどして準備すべきです。再び金利が高くなり、生保から高利回りの貯蓄性商品が出てきたタイミングで、保険で貯蓄をすることも考えましょう。

6. 「解約したら損」とは限りません

すでに保険に加入してしまっている人でも、「解約したら損」とは限りません。以下の2つを書き出してみて、古い保険を継続するのと、新しい保険にスイッチするのとどちらが有利か比較してみましょう。

1. このまま続けたら、満期まで総額いくらの保険料を払い込むか

2. 解約して新しい保険に加入したら、
2-1. いくらの解約返戻金が戻ってきて
2-2. 満期まで総額いくらの保険料が節約できるか

なお、1993年3月以前に終身保険や養老保険に加入した人は、予定利率が5.5%から、1993年4月から1999年3月までに加入した人は2.75%~4.75%と、比較的高い予定利率の可能性があるので、これらの保険に加入している場合は、少なくとも終身保険部分を残すことが望ましいでしょう。ほかの特約や定期保険については、新しい商品と比較することで、選ぶべきです。

また、高い予定利率の保険が更新時期を迎え、保険料が高くなってしまう場合には、保険料が安い保険に乗り換える(転換)のではなく、以前の保険を「払い済み」(積み立てられたお金を使って、将来の保険料を払い込んでしまう)にすることで、高い予定利率を残すようにしましょう。

7. 必ず複数の商品(営業マンではない)を比較して選ぶ

同一商品・同一料率が標準だった時代には、どこの会社を選んでも、さほど差はありませんでした。そのため、もっとも感じがいい営業職員から買うというのが合理的な選択だった時代がありました。

しかし、ほぼ同等の保障でも、いまや保険会社によって保険料には大きな違いがあります。どの商品を選ぶかによって、長期にわたって数十万円、あるいは100万円近い保険料の差が出ることもあります。

そのため、事前にインターネットなどで情報収集をした上で、必ず2つ以上の保険商品を比較するようにしましょう。営業職員にコンサルティングをしてもらった場合には、同等の保障を通販やネットでいくらで確保できるか、そして目の前の営業職員は、その差額分の価値だけのサービスを提供してくれるのかをよく考えてみましょう。

ライフネット生命岩瀬大輔さんの本からは保険業界の裏側や仕組みが学べます。なぜ、ライフネット生命が人気なのか、保険料の安さの秘密もわかります。生命保険で損をしたくない人に読んでもらいたい本です。岩瀬さんの本はハズレが少なく、学びが多いのでビジネスマンには特におすすめです。

おすすめ本

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