おすすめできない終身保険! アカウント型保険(利率変動型積立終身保険)

おすすめできない終身保険があります。それはアカウント型保険(利率変動型積立終身保険とも呼ばれます)です。なぜ、アカウント型保険はおすすめできないかを紹介します。


アカウント型保険とは

アカウント型保険は、「主契約(積立部分)+特約(追加の保障部分)」で構成されます。積立部分の利率は、定期的に見直され変動します。利率変動型積立終身保険、自由設計型保険とも呼ばれます。

積立金は自由だけど…

保険料を積み立てる「主契約」に、定期保険や医療保険などの「特約」を自由にセットできます。積立金は、自由に出し入れができます。

主契約部分は終身保険部分となりますが、払込が終わるまでは保障は一切ありません。そう、支払いが完了するまで何の保障もありません。そこで、主契約の払込が完了するまで定期保険や医療保険などで保障をつけます。うーん、なんか意味ないですよね…

主契約の保険料の支払いが完了する年齢になると、払込終了時点の積立金を保険料として終身保険に加入します。保険料支払いが完了した時までにたまっている積立金を元に、終身保険や個人年金に以降をします。

利率変動型積立終身保険の複雑な仕組み

毎月支払う保険がアカウント型保険といわれるゆえんである各人の口座に入り、そこから特約部分の定期保険や医療保険などを購入し、余ったお金が積み立て金となります。毎月支払う保険料の総額を決め、積立部分と特約部分に分けて支払います。

積立金の計算方法

積立金は、どのように増減するのでしょうか? 計算は簡単です。積立金が増加するのは、実際に支払う保険料が定期保険や医療保険などの特約部分の保険料より多い場合です。

一方、積立金が減少するのは、定期保険や医療保険などの特約部分の保険料が実際に支払う保険料より多い場合です。また、お金が必要になった時に、積立金からお金を引き出すと、積立金は減少します。

しかも、積立金を引き出す場合には、手数料が必要になることが多いです。さらに、積立金からは、口座管理手数料が差し引かれます。うーん、なんかデメリットだらけに感じませんか?

アカウント型保険のメリット

いつでも保険内容を見直せる
貯金ができる
月々の家計に合わせて保険料が調整できる

ことがメリットとしてよく強調されています。確かに、通常の保険であれば、保険内容を見直す場合、新しい契約にするための契約転換が必要でした。しかし、利率変動型積立保険は新しい契約がなくても、必要に応じて保険内容の変更ができます。いいことだらけのように思えますね。でも、現実は違います。

利率変動型積立保険の現実

いつでも保険内容を見直せる
→実際には、最低保険金額もあり、1円単位のような細かい変更はできません

貯金もできる
→貯金が出来る人はまれです。払った保険料は、定期保険や医療保険など特約部分の購入費用に消えてしまいます。

月々の家計に応じて保険料調整ができる
→給料が下がったから、今月は保険料を減らそうと考えた時、特約部分の定期保険の更新時に保険料が値上がりした場合など、保険料に積立部分を利用することが多く、積立金が少なくなります。

保険会社の主力商品

アカウント型保険は、定期保険特約付終身保険に代わる主力商品となっています。つまり、保険会社にとって契約が取りやすく、儲かりやすい商品です。裏を返せば、保険の契約者は損をしやすい商品です。

終身保険との違い

通常の終身保険は、保険契約期間中に被保険者が死亡もしくは高度障害状態になった場合には、保険金を受け取ることができます。また、契約時に決められた積立金の利率は変わりません。

しかし、アカウント型保険は、保険料の支払い期間が完了するまで終身保険は始まりません。そのため、保険料の支払い期間中に死亡もしくは高度障害状態になっても保険金は受け取ることができません。また、積立金の利率は定期的に見直され、変動します。

定期付き終身保険との違い

定期付き終身保険は、終身保険を主契約として、特約で定期保険をつけた商品です。特約の定期保険が切れると、終身保険だけになります。

アカウント型保険も、定期保険や医療保険などの特約部分の保険料を払っている間は、保障が厚くなりますが、払い込みが終わると終身保険だけになります。しかも、払込が終わるまで終身保険を受けることができないんです…保険料を積み立てているのに、何の意味があるんでしょうか?

終身保険の保険金額は最後までわからない

定期付き終身保険では、終身保険の金額が契約した段階でわかります。しかし、アカウント型保険は、積立金の残高によって終身保険の保険金額が決まります。そのため、払込が終わるまで、どれだけの保険金を受け取ることができるかはわからないのです。

まとめ「おすすめできない保険です」

アカウント型保険は、一見自由度が高そうで、様々なメリットがありそうです。しかし、消化したように多くのデメリットがあります。しかも、仕組みが複雑でわかりづらいですよね。保険は保険、貯金は貯金と割り切ることが大切です。

生命保険はシンプルに考えましょう。やはり定期保険を中心に考えるのがおすすめです! アカウント型保険に入っている場合は、定期保険に見なおしたほうがいいかもしれません。

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