介護保険制度の特徴

介護保険制度は、介護が必要となった人のための保険です。国による公的介護保険と民間介護保険があります。それでは、日本の公的介護保険制度の特徴について紹介します。


介護保険導入の目的

日本で高齢者福祉政策が開始されたのが、1960年台からです。その後、高齢化社会に移行するにつれ、要介護高齢者の増加、介護期間の長期化など、介護ニーズが増大しました。その一方で、核家族化の進行や介護する家族の高齢化など、要介護高齢者を支えてきた家族をめぐる状況も変化しています。

そこで、高齢者の介護を社会全体で支え合う仕組みである「介護保険制度」が導入されたのです。

介護保険制度3つの特徴

介護保険制度には3つの特徴があります。

1. 自立支援

単に介護を要する高齢者の身の回りの世話をするということを超えて、高齢者の自立を支援することを理念とする。

2. 利用者本位

利用者の選択により、多様な主体から保健医療サービス、福祉サービスを総合的に受けられる制度である。

3. 社会保険方式

給付と負担の関係が明確な社会保険方式を採用する。

介護保険制度で可能となった4つのこと

介護保険制度が導入されたのは、従来の老人福祉・老人医療制度ではこれからの介護の対応に限界があったからです。介護保険制度の導入によって4つのことが可能となりました。

1. サービスを自分で選べる

従来は、市町村が介護をサービスを選んでいましたが、介護保険制度では利用者が自らサービスの種類や事業者を選ぶことができます。

2. 介護の総合管理

以前は、医療と福祉は別々に申し込みが必要だったのですが、介護保険制度では、ケアプランを作成することで、医療・福祉のサービスを総合的に利用することができます。

3. 民間サービスの増大

従来は、市町村区や公的団体が中心のサービス提供でしたが、介護保険制度では、民間企業、NPOなど様々な事業者がサービス提供を行っているため、利用者が本当に必要としている介護サービスを選びやすくなりました。

4. 1割負担

従来は、所得に応じた利用者負担となっていたため、負担が大きく利用しにくかったのですが、介護保険制度では所得に関わらず介護サービス費用が1割の負担で介護サービスが利用できるようになりました(食費など自己負担部分は除く)。

このように、介護保険制度があるため、日本では少ない負担で手厚い介護サービスを受けることが可能となっています。

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