遺言書を書き換えたら古い遺言書と新しい遺言書のどっちが優先されるの?

遺言書は、生きている間、何度でも書き換えられます。そして、書き換えたときは、内容が抵触する部分については、いつでも後に書いたものが有効で、前に書いたものは無効になります。

これは、前のものがコストをかけて作った公正証書遺言で、後のものが自分ひとりで作った自筆証書遺言の場合でも同じです。では、複数の遺言書が出てきたら、どちらが優先されるのでしょうか?


新しい遺言書が優先される

この場合、新しい遺言書が優先します。ただし、新旧の内容が抵触しない場合には、旧遺言書に書かれた文言が、その範囲で効力を持つとされています。

たとえば、父が亡くなった後1人生きていた母が、前の公正証書遺言で、「長男には1,000万円相当の家業の株式と5,000万円相当の自宅を、次男には預金2,000万円を相続させる」としていましたが、思い返して後の自筆証書遺言で、「長男は私に対する非礼があったので、私の一切の財産は次男に相続させる」とした場合は、どうなるでしょうか。

前の遺言書が公正証書で、後の遺言書が自筆証書であることは関係なく、後の遺言書が優先します。前後の遺言書は内容的に抵触するものですから、すべて後の自筆証書遺言で言う通りになります。

長男は相続分がなくなり、次男が1,000万円相当の家業の株式、5,000万円相当の自宅と預金2,000万円を相続することになります。長男は、これでは不満でしょう。遺留分減殺請求権を主張して、4分の1の財産を分けてもらうことになります。

このように遺言書は新しいもの優先されるのが基本なのです。

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