要介護認定1次判定の仕組み

介護保険の要介護認定の判定を受ける際に、1次判定で認定調査項目と主治医意見書のデータを元にコンピュータ判定を行います。これはどのような仕組みで判定されているのでしょうか?


1分間タイムスタディ・データ

判定に使われているデータは、介護老人福祉施設や介護療養型医療施設などに入院されている約3,500人の高齢者に対して行った「1分間タイムスタディ・データ」が利用されています。48時間にわたり、どのような介護サービスがどのくらいの時間にわたって行われたかを調査したデータです。

一次判定のコンピュータシステムは、認定調査の項目ごとに選択肢を通リ、調査結果によって分類をしていきます。「1分間タイムスタディ・データ」の中から該当する心身の状況が最も近い高齢者のデータから要介護認定等基準時間を計算していきます。

基本調査での5分野のデータより計算を開始し、要介護認定等基準時間を計算し、その時間と認知症加算の合計を基に要支援1~要介護5に判定を行います。

要介護認定等基準時間

要介護認定等基準時間は、その人の「能力」、「介助の方法」、「(障害や現象の)有無」から統計データに基づき推計された介護に要する時間を分単位で表したものです。一次判定ソフトによる要介護認定等基準時間の合計である程度の介護が必要な状態を知ることができます。

要介護認定等基準時間は、日常生活における8つの生活場面ごとの行為(「食事」、「排泄」、「移動」、「清潔保持」、「間接生活介助」、「BPSD 関連行為」、「機能訓練関連行為」、「医療関連行為」)の区分毎の時間と「認知症加算」の時間の合計となっています。

要介護状態区分

要介護認定等基準時間に基づいて分類が行われます。

非該当

要介護認定等基準時間が25分未満

要支援1

要介護認定等基準時間が25分以上32分未満

要支援2、要介護1

要介護認定等基準時間が32分以上50分未満

要介護2

要介護認定等基準時間が50分以上70分未満

要介護3

要介護認定等基準時間が70分以上90分未満

要介護4

要介護認定等基準時間が90分以上110分未満

要介護5

要介護認定等基準時間が110分以上

1次判定のコンピュータ判定はこのような仕組みで計算されています。ただ、1次判定のデータやロジックなどに問題があるので、2次判定による判定の併用が重要です。

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