年金制度が抱えているのは「財政」と「倫理」の問題。

暖かな風も吹きはじめ、穏やかな春が訪れつつある今日このごろ。会社は年度末ということで、多くの社会人は大忙し。賃金の改定をするところも多く、不況の影響で据え置きのところも多いのではないでしょうか。その時に重くのしかかってくるのが年金です。そこで今回は年金制度について解説します。そのなかでも年金制度が抱える問題について解説します。


1. 財政問題

年金制度を維持するための大きな障害の1つが「財政問題」です。端的に言えば、年金制度を維持するためのお金が足りないのです。お金がないと私たちも生活することができないように、国や企業も年金制度を育てることができないのです。なぜ、お金が足りないのかというと、理由は2つあります。

1つ目は「かつて集めたお金が減ったから」です。年金制度は、私たちから集めたお金を国際や株に変え、運用しています。その利益を私たちが受け取るのですが、運用に失敗すればお金はもらえなくなるのです。

2つ目は「お金が集まらないから」です。人口が減少している現在、年金を納める人も減少しています。よく聞く年金未納率4割というのは、一部の数字を切り取っただけなので注意が必要です。実際の未納率は5%ほどです。

2. 倫理的問題

もう一つの障害が「倫理問題」です。生活保護を申請すると国民年金を払わずに済むという構造があります。本来、生活保護というのはどうしても生活できない人のためにあるのですが、それを逆手に取り、積極的に生活保護を利用する人が多くいます。

いわば「年金払わなくても生活保護受ければ老後も生きていけるからいいじゃん」という倫理的に良くはないことが起こっているのです。

できるならば納めずに済ましたいと言う声をよく聞きますが、年金は健康保険にも関係してくるので納めるのがベターでしょう。

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参考本

「年金は本当にもらえるのか?(鈴木亘)」

    
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