妻と子のための「遺族基礎年金」と計算方法

国民年金に加入していれば、もしも夫が死亡してしまった場合に、残された家族は遺族年金を受け取ることができます。年金には、老後に受け取る老齢年金だけでなく死亡してしまった場合の保障を受けることができます。まずは、国民年金に加入している人を対象とした遺族基礎年金について紹介します。


遺族年金とは

まず、遺族年金について簡単に説明します。国民年金に加入している人がなくなった場合には、遺族基礎年金を、厚生年金に加入している人がなくなった場合、遺族厚生年金と遺族基礎年金を遺族が受け取ることができます。ただし、遺族年金を受け取るために必要な条件があります。

遺族基礎年金の条件

国民年金の加入者が、亡くなった日に、「被保険者または老齢基礎年金の資格期間を満たした人が死亡したとき。ただし、死亡した人の保険料納付済期間(保険料免除期間含む)が国民保険加入期間の3分の2以上であること」を満たしていることが、遺族基礎年金の支給条件となります。

*ただし平成38年4月1日前の場合は死亡日に65歳未満であれば、死亡月の含する月の前々月までの1年間の保険料を納付しなければならない期間のうちに、保険料の滞納がなければ受けられます。

遺族基礎年金をもらえる遺族

遺族基礎年金をもらえる遺族は「子供がいる妻」と「18歳未満の子供(ただし、障害等級1級、2級の場合は20歳)」だけです。ただし、死亡した人に生計を維持されていることが条件となります。

また、残された妻がいても、子供がいないと遺族基礎年金は受け取ることができません。また、妻が死亡して夫と子供が残された場合や、妻が生計を維持していた場合は、遺族基礎年金が支給されません。注意しましょう。

平成26年4月1日から父子家庭も対象に

このように、父子家庭は、遺族基礎年金を受けることができませんでした。しかし、父子家庭も平成26年4月1日から遺族基礎年金の対象になりました! 制度の変更には、東日本大震災の影響があります。震災で父子家庭となったケースが多かったためです。

遺族基礎年金で受け取る金額

778,500円+子の加算(平成25年10月度データ)

子の加算による金額

第1子・第2子は、各224,000円
第3子以降は、各74,600円

遺族基礎年金の金額は、「基本遺族年金」と「子供を育てるための加算金額」で構成されます。まず、遺族基礎年金では、定額で年間778,500円(平成25年度10月度データ)を受け取ることができます。子供が2人以上いる場合は、第1子と第2子が224,000円、第3子以降が74,600円を毎年受け取ることができます。ただし、子供が18歳以上になった場合に、遺族基礎年金を受け取ることができなくなります。

妻がいない場合は?

妻(母親)がいない場合は、子供が遺族基礎年金を受け取ります。1人の場合は、778,500円、2人以降の場合は、778,500円+224,000円といったようにこの加算による金額を受け取ることができます。

国民年金に加入していると、夫がなくなってしまった場合でも100万円以上の遺族基礎年金を受け取ることができます。もしものときにも安心の制度です。

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