「長期保有」できる株や債券の選び方

株は売却益で儲けるのではなく、配当を収入源とすることから手堅く始めてみましょう。それには、何よりも「長く持ち続けられそうなもの」であることが大前提です。それをどう選べばいいのか、資産運用の専門家による株入門の手引きをお届けします。


株は長期保有できる公共性の強い銘柄を選ぶ

「長く持ち続けられそうなもの」とは、言い換えると、「つぶれる心配がない企業等の株式・債券」ということです。
もちろん、「世の中何が起こるかわからないのだから、どこが確実ともいえないのではないか」と思われるかもしれませんが、公共性が強く、社会にとって「つぶすわけにいかない会社」は、いざとなったら政府や自治体がバックアップする可能性が高いので、完全につぶれる、ということはほとんどないと考えていいと思います。

トップ企業株にもリスクはある

しかし、例えば任天堂やトヨタなど業界トップクラスの大企業を見ても、現在は、7~8年前には想像もできない状況になっています。
また、かつては「鉄板」とまでいわれた電力株ですが、東京電力はもとより、原発事故以来その威光は完全に翳りを見せています。
いずれにしても、とてもリスクの高い世の中になってしまいました……。

株は取引前に配当率の変動をチェックする

同じ価額で株や債券を買うなら、当然配当率の良いものを、となります。
ただ、先に挙げた公共性の強い企業の株は、極端に配当率が高いというものはありません。
そのかわり、比較的安定していて、いきなり配当率が下がるということもあまりありません。
ここ数年~十年の間に配当率がどう変化しているか、変動幅はどのくらいかは、インターネット上でも公開されているので、事前にチェックしておきたいところです。

株の楽しみ広がる「株主優待」

例えば鉄道関係なら「株主優待乗車券」や関連会社のデパート・ホテル・遊興施設の割引券など、一般企業でも例えば食品メーカーなら自社製品のお楽しみ袋や商品券・クーポン券等、それに、新商品の発表会・試食会や工場見学ツアーへの招待など、特にお子さんのいる家庭には嬉しい「株主優待」の特典がついたりすることもあります。
このような「株主優待」の旨味も、株の「楽しみ」のひとつではないでしょうか。

株の情報サイトを参考に付加価値の高いものを

最近では、インターネットにも「株主優待制度情報サイト」など、近日に売り出し予定の株式の優待特典を一覧にしたサイトなどもあり、なかにはその優待特典を金銭価値に換算した「優待利回り」を表示しているサイトもあります。
こうした情報を参考に、自分にとってより付加価値の高い株式を選んで買うのもお勧めです。

株の取引手数料や売買方法も一通りチェックしよう

ちなみに株式売買取引は、インターネット取引なら数百円で済みますが、証券会社等の窓口を通すと、1回の取引ごと一律1万円弱程度ないし額面の数%程度の「取引手数料」がかかります。
手数料の多寡や徴収法は証券会社等によっても異なるので、証券会社の窓口で相談しながらのほうが心強いという方は、この点もチェックしておいたほうがよいかもしれません。

【まとめ】

・公共性が強く、社会にとって「つぶすわけにいかない会社」の株は、長期保有に有利な銘柄。
・株の配当率の良し悪しだけではなく、変動もチェックしておく。
・「株主優待」の旨味も株の楽しみのひとつ。株の情報サイトを参考に、より付加価値の高い銘柄を選ぼう。
・ネット取引と証券会社の窓口利用では手数料も大きく変わります。自分に合った取引法を選んで長く楽しむことが株取引のコツなのですね。

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