繁華街、ショッピングセンターは失敗しやすい? 常識の逆を行くコインランドリー出店戦略

昔は繁華街やショッピングセンター内など人がたくさん集まる場所に出店すれば儲かる時代でした。しかし、今は、繁華街やショッピングセンターに出店したから儲かるわけではありません。スギ薬局もあえて住宅街に出店するほどです。では、コインランドリーはどこに出店するのがベストなのでしょうか?


繁華街は失敗しやすい

「人がたくさん住んでいるし、繁華街で人も多いから」と素人の判断でコインランドリーを出店する人がいます。実は、人がたくさん住んでいるから儲かるとは限りません。ましてや、駅前立地はまず成功しません。

わざわざ洗濯をしに駅前まで行くでしょうか。誰でも自宅のそばでやりたいはずです。通行人や交通量、居住者が多いからといって、六本木でコインランドリーをやれば儲かるかといったら、そうではないでしょう。

4人家族が住んでいそうな住宅があるか?

物件の判断基準は、まずは「4人家族が住んでいそうな住宅があるところ」です。単身者ばかりでは洗濯物がそう多くないため、コインランドリーをあまり利用してくれません。また、お客さんは車で来るので、車がお店の前につけられないと売上が上がりづらくなります。お店の前の道路を挟んで向かい側に駐車場があるのも、お店の横にあるのも望ましくありません。

10歩以内で店に入れるか?

「歩いて何十歩もないんだから大丈夫でしょう」と思う人も多いかもしれません。しかし、コンビニは、なぜお店の前に駐車場があるのでしょうか? それは、お店からなるべく近いほうがいいからです。実際、車を出てから、お店に10歩以内で入れるのが理想です。

最大でも20歩です。駐車場がお店の横にあるだけでも、かなり歩きます。ましてや小道を挟んでとか、道路を挟んでの駐車場は絶対に避けてください。これで失敗する確率は大きく上がってしまいます。

併設の注意点

また、ショッピングセンターやドラッグストアなどの隣にコインランドリーを作って駐車場を共用にする場合、買い物に来る人の方が圧倒的に多いため、コインランドリーに来た人は、その他の利用者の車の後ろに止めることになってしまいます。

すると、10歩でコインランドリーにたどり着けなくなります。お店の前に駐車場があっても、コインランドリーに来た人が止められなければ意味がありません。こうした事態を避けるためには、ショッピングセンターやドラッグストアから最も離れたところにコインランドリー店を作らせてもらうのが一番いい方法です。例えば、通り沿いの大きな看板の真下などです。ショッピングセンターやドラッグストアに来たお客さんは、遠いのでそこには車を止めないからです。

そうすれば、コインランドリーに来た人だけが、その駐車場を使えます。お客さんがコインランドリーに来て洗濯物を入れ、車をショッピングセンターの近くに動かして買い物をし、また車でコインランドリーの近くに駐車場内を移動し、洗濯物を出して家に帰っていくという導線が作れれば、非常に儲かります。

「ショッピングセンターの駐車場に作れば儲かるのでは」と思うかもしれませんが、作る場所によって天と地ほどの差があるのです。下手をすると、ショッピングセンターなんかに出さなければよかったと後悔することにもなりかねません。

洗濯物は、1人暮らしの方がちょっとためて5キロくらいです。5キロの鉄アレイを持って10歩は歩けますが、50歩は歩きたくありませんよ。羽毛布団を持って50歩も歩くのは、嫌だなと思いますよね。

一度でも嫌な思いをさせてしまったら、二度目はありません。「あそこのコインランドリーは結構歩かされて、すごく面倒くさかった」となれば、もう使ってはもらえないでしょう。無理してまで行こうという人はめったにいません。ましてや、コインランドリー利用者には女性が多く、力も強くない方がほとんどです。

このように、コインランドリーの出店戦略は意外と難しいのです。どんな業種にしてもきちんと出店戦略を考えることが大切です。

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「かっこいい看板は失敗しやすい? ビジネスの成功を分ける看板戦略」

参考本

「コインランドリービジネス7つの魅力とは? はじめてのコインランドリービジネス」

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