なぜ、いまコインランドリーが増えているのか?

コインランドリーが増えているという事実を知っていますか? 店舗数は10年前の1.6倍ともなっています。なぜ、いまコインランドリーが増えているのでしょうか?


誰がコインランドリーを使っているのか?

かつてコインランドリーは、東京都内の学生向けのアパートや下宿、銭湯の近くなどにたくさんありました。しかし、最近はほとんどの学生がもともとお風呂つきの部屋に住んでいますし、テレビや洗濯機、冷蔵庫もだいたいの親が買い与えてくれるため、コインランドリーをあまり使わなくなりました。

だから、学生向けの小さな店舗はどんどん閉店しています。でも、それ以上に出店数が多いため、差し引きしてもコインランドリーの数は増えているのです。いったい誰がコインランドリーを使っているのでしょうか?

コインランドリーのメイン顧客は主婦

答えは、主婦です。なぜ、主婦がコインランドリーを使うのでしょうか。それは、最近の主婦は忙しく、時間がないからです。近年、女性の社会進出が盛んになってきました。そこに、リーマンショックが加わり、ダンナさんのお給料が減ってしまったため、それまで専業主婦でいられた奥さんたちが、パートに出たり、フルタイムで勤務しています、

さらに、東日本大震災以降は、ダンナさんのお給料がさらに打撃を受け、主婦はパートに出るのが当たり前の時代。現代の主婦は昔に比べ、かなり忙しくなってしまったのです。

なぜ自宅に洗濯機があるのに、コインランドリーを使うのか?

主婦が忙しくなったとはいえ、いまや自宅に洗濯機のない家はまずありません。パートから帰ってきてから、家の洗濯機で洗濯をすることもできるはずです。それなのに、なぜ主婦は自宅の洗濯機を使わずに、わざわざお金のかかるコインランドリーを利用するのでしょうか?

それは、一度に洗える量が違うからです。家電量販店で販売されている家庭用洗濯機の一度に洗濯可能な容量は、最大で9kgまでです。それ以上の容量にすると、脱水時に洗濯機が動いてしまうのです。コインランドリーで使われている業務用の洗濯機は、地面にアンカー止めしているため、大容量でも動くことはありません。

16ミリのアンカーを6本、地面に20センチ埋め込んでいるため、最大36kgまで耐えられるように作られています。業務用の洗濯機には、洗濯容量9、14、18、28、36kgのものがありますが、アンカー止めしないで地面にポンと置いたまま電源を入れると、脱水のときに洗濯機が走り出します。それくらい、重力がかかるのです。

家庭用洗濯機は、床に穴を開けられないためアンカー止めができません。また、アンカー止めできるような頑丈な洗濯機は、一番小さい9kgの洗濯機でも、180kgくらいの重さがあります。そうすると人一人では運べないので、家電量販店では売れないわけです。

9kgの家庭用洗濯機は、4人家族でちょうど良い大きさです。4人家族で、洗濯物がけっこう出る家庭でも、1日6kgくらいです。ですので、9kgという量は、洗濯物が少なめの家族で2日分、多い家族で1日分です。

ただし、9kgの洗濯機を持っている家庭はまれで、主流は5~6kgのものです。毎日洗濯するなら、5~6kgで問題ありません。昔の日本の専業主婦は、3食作って掃除洗濯をするのが日課だったので、それで良かったのです。

しかし、例えば週に3回パートしている主婦が、週に2回、火曜と木曜に洗濯をしようとすると、2日分を洗濯しなければいけなくなり、5~6kgの洗濯機だと2回洗濯機を回さないといけなくなります。

洗濯は、1回あたり約45分かかります。つまり、洗濯物の出し入れの時間を入れて2回行うと、2時間近くかかるわけです。2時間かけて洗濯してから、2階の物干しまで洗濯物を運んで干します。それを午前中に終わらせなければいけないのです。

そうしないと、洗濯物が乾かないからです。さらに、夕方、暗くなる前に洗濯物を取り込まないと湿ってしまうので、その日は出かけられません。それが主婦に科せられた宿命なのです。ですから、洗濯をいかに楽にするかというのは、多くの日本の主婦たちの悩みなのです。

このように、主婦がコインランドリーを使うため、コインランドリー数が増えているのです。

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参考本

「コインランドリービジネス7つの魅力とは? はじめてのコインランドリービジネス」

    
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