なぜ売上が上がっているのに倒産するのか

業績が好調のように見える会社が、突然倒産することがあります。

それは、資金が底をついて会社を運営することができなくなるからです。

なぜそんなことが起きるのでしょうか。

本日は、書籍

『売上を下げて資金を30倍にする方法』野呂敏彦著(幻冬舎)

を元に、資金が底をついてしまう会社の特徴を3つお伝えします。

社長が売上アップしか考えていない

社長に3年後の経営計画を聞くと、

「売上30%アップ!」

などと売上のことばかり言う社長がいます。

このような売上のことばかり考える社長は、
新規顧客の大規模な開拓や新規事業など、
攻撃的で前向きな経営計画を策定します。

しかし、このような新しい取り組みほど
利益が出るまでには時間がかかるものです。

場合によっては、利益を全く出さずに終わる
取り組みもあるでしょう。

『売上を下げて資金を30倍にする方法』
ではこのことを、飛行機に例え、

「目的地に行くには燃料が必要」

と伝えています。

この場合の燃料とは、会社の資金のこと。

燃料のない飛行機は飛び立っても
目的地に到着する前に墜落してしまいます。

つまり、資金のない会社が攻撃的で前向きな経営を行うと、
気づかないうちに資金が底をつき、
倒産してしまう可能性があるのです。

利益率の大切さがわかっていない

社長が資金の大切さに気づいても、
それだけでは会社の資金は増えません。

会社の資金を増やすには、
売上よりも利益率の方が大切だと
気づく必要があります。

売上1億円、営業利益率1%の会社があったとします。

毎年9900万円が経費などに消え、
利益は100万円ということです。

この会社が資金を増やすには、利益である
100万円を増やしていかなければいけません。

そのためには、2つ方法があります。

売上を増やすか、または9900万円を減らすかです。

このように考えると、誰もが9900万円を
減らすほうが良いと感じるのではないでしょうか。

これが、利益率を上げて資金を作るという意味です。

利益率を上げる取り組みがなされていない

社長が資金を増やす大切に気づいた。

利益率を上げなければ資金が増えないこともわかった。

だとしても、利益率を上げるための
具体的な取り組みをしないかぎり、
会社は何も変わりません。

では、どのようにして利益率を上げればいいのでしょうか。

すぐに考えつくのは、経費削減でしょう。

経費を減らせば、その分利益が上がります。

実は、経費削減以外にも利益率を上げる方法は
たくさんあります。

「そんな方法があったのか!」

と目からウロコが落ちるくらい驚くべき方法が

『売上を下げて資金を30倍にする方法』
野呂敏彦著(幻冬舎)

に書かれています。

簡単に3つだけご紹介します。

1つ目は、利益率の低い取引先をなくすこと。

利益率の低い取引先は、人件費や事務所家賃などの
固定費まで考えると、実は赤字である場合があります。

赤字ではなかったとしても、優秀な社員が
利益率の低い取引先の担当だとしたら、
会社としては機会損失です。

場合によっては利益率の低い取引先を切り、
売上を減らしたほうが資金が増えるのです。

そして利益率が高い取引先との取引を増やし、
高い利益率を維持したまま売上アップを目指すのです。

2つ目は、在庫を減らすこと。

日本の税制は、資金に対してではなく、
資産に対してかかっています。

そのため、利益が増えていないにもかかわらず、
在庫が増えて資産として計上されてしまうと
税金が増えて利益が減ってしまいます。

利益率の低い取引先のために在庫を多く抱えると
ダブルパンチで資金がなくなっていくのです。

3つ目は、利益率を元に人事評価をすること。

売上ベースでノルマを課したり、人事評価をしたりと
言った取り組みでは、利益率は上がりません。

逆にノルマを達成するために値引きや
必要以上の経費をかけて顧客を獲得するなどの結果、
利益率が下がってしまうこともあります。

利益率を上げるためには、1人1人の社員の
利益率を算出して、本人にもそれを理解させることです。

『売上を下げて資金を30倍にする方法』
野呂敏彦著(幻冬舎)

には、ほかにも資金を増やすための
具体的で強力な方法が数多く記載されています。

経営者の方はもちろん、
会社の業績を真にあげたいビジネスマンの方、
経営者に経営指導をしている税理士の方なども
読んでみてはいかがでしょうか。

    
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