最大の相続対策は「後継者の育成」である

経営者の高齢化に伴い、

「後継者を誰にするか」

という事業承継の問題は、
中小企業の存続を左右する重要な問題。

本日は、そんな事業承継の事例を数多く記した書籍

『覚醒せよ!後継者』
~事業承継・後継者育成の記録~
野呂敏彦著(日経BP企画)

を元に、事業承継の難しさについてお伝えします。


「継ぎたい」と思えない

事業承継を予定している企業で、
後継者が決まっている企業は約40%だと言います。

その多くは後継者を親族内に見つけようとしますが、
なかなかうまくいかないのが現状です。

親の事業を承継しない理由を息子さんや娘さんに
アンケートをしたところ、

「親の事業に将来性を感じない」が約46%、

「自分に経営していく能力がない」が37%、

「今の仕事や企業が好きだから」が17%

でした。

創業者は自分の事業をやりたくて始めたケースが
多いでしょうが、その息子さんや娘さんは
事業に魅力を感じにくいのが現状のようです。

「継がせたい」と思えない

一方で、経営者としての資質が息子さんや娘さんに感じられず、

「継がせたい」と思えないケースもあります。

ある企業では、経営者としての資質がない社長の息子を後継者にしました。

社長となった息子は赤字と資金不足に追われ、苦悩する毎日。

息子夫婦の間にはケンカが絶えず、幹部との対立も深まった。

このような事例を知っているがゆえに、

息子や娘に継がせたくないと考える親も多いのです。

まわりのサポートが得られにくい

ある経営者は、

「お前のことは自分が育てた幹部が支えるから大丈夫」

と言って息子に事業を継がせました。

しかしその経営者が引退したとたん、
幹部は息子の抵抗勢力に。

社長となった息子が何か新しいことを
はじめようとしても、協力するどころか
邪魔ばかりするようになってしまったのです。

後継者が継ぐのは、経営がうまく行っている
企業ばかりではありません。

むしろ、改革が必要な企業の方が多いと言えます。

ある後継者は、継いでみて初めて、
親の会社に収益力がなく、財務が不安定だと気づきました。

息子にとってみたら、利益の上がらない会社は
まるでババ抜きのゲームでババを引いてしまった気分だったでしょう。

その息子は、元々の仕事をしていたほうがよっぽど
いい人生になったと継いだあとで後悔しました。

事業承継の希望をどこに見出すのか

本日ご紹介した書籍

『覚醒せよ!後継者』
~事業承継・後継者育成の記録~
野呂敏彦著(日経BP企画)

には、ご紹介したような生々しい事例とともに、

「事業承継の問題をどのように解決していったのか」

が書かれています。

事業承継を行う上で、どのような問題が起きるのかを
そしてどう対処したらいいのかを
あらかじめ知っておくことが大切。

「とりあえず息子に継がせよう」

「経営のことは継がせたあとで考えよう」

といった考えでは事業承継はうまくいきません。

事業承継の経験が豊富なプロフェッショナルの
生の成功事例から学んでみてはいかがでしょうか。

    
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